話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、コマツ、はてな

注目
2018年12月3日 15時24分

■東京エレクトロン <8035>  16,015円  +140 円 (+0.9%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株の上値追いが続いている。ここ日米ともに半導体セクターへの買い戻しの流れが形成されつつある。前週末の米国株市場ではエヌビディアが4%近い上昇をみせたほか、インテルやアプライドマテリアルズなど代表的な銘柄に投資資金が流入しており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、東京市場でもこの地合いを引き継いでいる。外国為替市場では1ドル=113円台後半まで円安が進んでおり、これも輸出採算の改善期待から株価の支援材料となっている。

■コマツ <6301>  3,058円  +25 円 (+0.8%)  本日終値

コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>など中国関連株が高い。1日の米中首脳会談では、米国が来年1月に予定していた中国への追加関税を一時的に見送ることを発表。知的財産権の侵害などへの対応を90日以内に合意できなければ、関税を引き上げることが明らかになった。この日は、米中貿易摩擦の「一時休戦」を好感し、中国関連株に買いが入った。来春以降には不透明感が残るものの、米中貿易戦争の目先の警戒感が後退したことを好感する買いが流入した。

■アドベンチャー <6030>  11,040円  +50 円 (+0.5%)  本日終値

アドベンチャー<6030>が13連騰。11月30日の取引終了後、enish<3667>からファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」事業を12月1日付けで譲り受けると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「EDIST.CLOSET」は、enishが16年1月から提供しているプロのスタイリストが監修した最旬のコーディネートをセットで会員に届けるファッションレンタルサービス。今回の事業譲受は、アドベンチャーがこれまでオンライン予約サービスで得た広告および集客のノウハウを応用することで、事業の成長を更に加速させ、大きな成果を生み出すことが可能であると判断したという。なお、譲受価額は3700万円で、19年6月期業績への影響は軽微としている。

■ACCESS <4813>  921円  -60 円 (-6.1%)  本日終値

ACCESS<4813>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は11月30日取引終了後に、19年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。営業損益が3億8800万円の赤字(前年同期は2億1800万円の黒字)となったことが嫌気されたようだ。売上高は49億7800万円(前年同期比9.8%減)で着地。欧州での一部案件の契約交渉の遅れが生じたことや、カナダのソフトウェア開発会社であるNorthforge社の買収関連費用などが影響した。なお、通期業績予想は従来の売上高82億円(前期比3.4%増)、営業利益5億円(同20.9%増)を据え置いている。

■はてな <3930>  2,626円  +500 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

はてな <3930> [東証M]がストップ高。11月30日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.5倍の1.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。オウンドメディア構築ツールを新規に導入する企業が増加し、システム利用料などが拡大したことが寄与。システム開発受託や保守運用サービス、サーバー監視サービスの売上成長も業績拡大に貢献した。また、個人向けはてなブログの有料プランなどの課金収入も好調だった。第1四半期実績だけで、通期計画の3.5億円に対する進捗率は45.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■プラザクリエイト本社 <7502>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

プラザクリエイト本社<7502>がストップ高まで買われた。同社はきょう、ソフトバンクグループ<9984>との協業で、スマホで撮った写真をフォトブックなどにできるサービス「Myフォト」を開始したと発表。これが材料視されたようだ。「Myフォト」は、スマホに撮りためてある写真でオリジナルのフォトブックか、2カ月カレンダーの作成、スクエア/Lサイズ写真(20枚)のプリントのいずれか1つを毎月無料で行うことができるサービス。月額情報料は300円(税抜き)で、ソフトバンクショップやワイモバイルショップ、専用ウェブサイトで申し込みができる。

■シリコンスタジオ <3907>  1,515円  +228 円 (+17.7%)  本日終値

シリコンスタジオ<3907>が後場急伸。同社はきょう、自社のポストエフェクトミドルウェア「YEBIS 3(エビス3)」が、ニンテンドースイッチ向けゲームソフト「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ」および「ポケットモンスター Let's Go! イーブイ」に採用されたことを明らかにした。「YEBIS」は、3D/2Dのグラフィックスに対し、グレア、被写界深度、モーションブラー、レンズエフェクト(光学シミュレーション)、フィルム/感光効果、カラーコレクション、アンチエイリアスなどを掛けることができるポストエフェクトミドルウェア。最新版となる「YEBIS 3」では、絞り開閉とレンズの収差、補正シミュレーションにより、これまでにない写真のようなボケ味を再現できる。

■ガイアックス <3775>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

ガイアックス<3775>がストップ高まで買われた。同社はきょう、出資先であるTRUSTDOCK(東京都千代田区)が改正犯罪収益移転防止法に対応した本人確認アプリの提供を19年春にも開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この本人確認アプリは、現在稼働中のe-KYC(顧客確認)/本人確認APIサービスと安全に連携することにより、銀行や証券口座の開設時の本人確認だけでなく、個人融資や海外送金、仮想通貨取引所や各種トークンサービス、買い取りなどの古物商やフリマも含め、あらゆるオンラインサービスのアカウント開設時や取引時のe-KYC/本人確認を郵送不要で実現する。

■大和コンピューター <3816>  1,116円  +85 円 (+8.2%)  本日終値

大和コンピューター <3816> [JQ]が急伸。11月30日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比14.9%増の1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。生産性向上や省力化へのシステム投資需要が高まるなか、ソフトウェア開発関連の売り上げが伸びたことが寄与。販管費が減少したことも増益に貢献した。上期計画の1.7億円に対する進捗率は62.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄

キャリア <6198>  1,415円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値

タカギセイコー <4242>  2,093円  +400 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値

光製作所 <8191>  6,000円  +1,000 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

イメージ情報開発 <3803>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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