伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (12月10日記)
日経平均株価は、本日の価格が6日の安値2万1307円を割れて引けると、これまで下値を支えられてきた10月26日の安値2万0971円がまだ意識されているかを確認する作業が必要になります。
また、本日の価格が下げると、7日の価格が反発しているので、上値、下値を切り下げる弱気の流れをはっきりと作ることになるので、目先、すぐに反転上昇を開始する展開を考えにくくなります。
12月という時期に積極的に下値を掘り下げる動きにならないとしても、本日の価格が2万1307円を割れて引けると、下値を試す流れをしばし経過する可能性が大きくなります。
そうなると、12月中に押し目をつけて反発を開始したとしても、2万2500円を前に上値を抑えられる動きになる可能性が大きくなります。
10月26日の安値が底値になって、新たな上昇を開始して、11月8日以降、上昇途中の中段もちあいへ入っているなら、本日は、2万1307円前後で下値堅く推移して、明日以降の上昇の準備へ入る公算です。
【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。
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株探ニュース