11日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、不動産・ハイテク株に買い

市況
2018年12月11日 16時58分

11日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.51ポイント(0.37%)高の2594.09ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、9.97ポイント(0.37%)高の2716.38ポイントで取引を終えている。

米中通商協議の過度な先行き不安が後退。中国商務部は11日朝方、「貿易問題担当の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で会談した」と発表した。詳細は明らかにされていないものの、米紙は事情に詳しい関係者の話として、「農産品購入、中国経済政策について話し合った」と報じている。ただ、上値は重い。カナダ当局が米国の要請に応じ、中国華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副董事長兼CFOを逮捕した余波が続いている。「通商と逮捕は別問題」との見方はあるものの、投資家心理を大きく改善させるには至っていない。

業種別では、不動産が高い。金地集団(600383/SH)が4.1%、新城控股集団(601155/SH)が3.7%、保利地産(600048/SH)が2.9%ずつ上昇した。ハイテク株も上げが目立つ。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)がストップ高し、光ケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が2.5%高で引けた。医薬株、運輸関連株、メディア株、消費関連株、自動車株なども物色されている。

半面、エネルギー関連株はさえない。永泰能源(600157/SH)が2.0%安、中国石油化工(600028/SH)が1.2%安、中海油田服務(601808/SH)が1.1%安で引けた。原油相場の急反落(WTI原油先物3.1%安)が逆風となっている。

一方、外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.63ポイント(0.23%)高の278.92ポイント、深センB株指数が1.07ポイント(0.13%)高の845.90ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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