【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も米中貿易摩擦への警戒感拭えず (12月11日)

市況
2018年12月11日 16時06分

日経平均株価

始値  21273.04

高値  21279.02(09:00)

安値  21062.31(10:19)

大引け 21148.02(前日比 -71.48 、 -0.34% )

売買高  14億7631万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5012億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均株価は続落、NYダウ戻り足を受けた買いは続かず朝高後に沈む

2.米中貿易摩擦への警戒ムード拭えず、英国EU離脱に絡む不透明感も嫌気

3.売り圧力も希薄、後場は日銀ETF買い思惑も背に狭いレンジのもみ合い

4.中国はじめアジア株は方向感なくもみ合い、為替の値動きも決め手に欠く

5.全般は中小型株の下げが目立ち、東証1部の8割の銘柄が下落する展開に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは34ドル高と4日ぶりに反発した。英国EU離脱に絡む欧州経済の混乱などが懸念され、一時500ドル超の下落となったが、値頃感からハイテク株の一角が買い戻された。

東京市場では、日経平均株価は寄り付きこそ高く始まったが、その後はマイナス圏に。途中再び切り返す場面はあったものの買いは続かず、前日終値を下回る水準で売り物をこなす展開。後場は狭いレンジでの値動きとなった。

11日の東京市場は、朝方は買い先行。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げから立ち直り引けはプラス圏に切り返したことを受け、押し目買い優勢でスタートしたが、その後日経平均は戻り売りに押され下値を探る動きとなった。米中貿易摩擦への警戒ムードは拭えず、英国のEU離脱を巡る議会投票の先延ばしなど不透明要因が意識された。一方、売り圧力も限定的で、後場は日銀のETF買い支えの思惑なども背景に、2万1100~2万1200円の狭いレンジでもみ合う展開に終始した。外国為替市場では1ドル=113円近辺でもみ合い、中国株や香港株などアジア市場も方向感の定まらない動きで売り買いともに手がかり材料に事欠いた。ただ、中小型株の下げが目立ち、値下がり銘柄数は東証1部全体の8割以上を占めている。

個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。武田薬品工業<4502>が下値を探り、昭和電工<4004>、キーエンス<6861>なども値を下げた。ライクキッズネクスト<6065>が値幅制限いっぱいに売られ、サムコ<6387>もストップ安寸前まで売られた。三井ハイテック<6966>も大幅安。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、NTT<9432>、ソニー<6758>なども買い優勢。ファーストリテイリング<9983>が強く、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も値を上げた。アイモバイル<6535>が値を飛ばし、ディー・エル・イー<3686>、ゴールドウイン<8111>も値を飛ばした。ベクトル<6058>も高い。ZOZO<3092>、ダブル・スコープ<6619>も物色人気に。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、花王 <4452> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、第一三共 <4568> 。押し下げ効果は約47円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)空運業、(3)小売業、(4)不動産業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)機械、(4)金属製品、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△ピクセル <2743> [JQ]

マカオでカジノゲームマシンの販売承認取得。

△シリコンスタ <3907> [東証M]

「YEBIS 3」がセガゲームスの「JUDGE EYES」に採用。

△竹本容器 <4248>

1→2の株式分割を実施。

△T&Gニーズ <4331>

いちよし証券が新規買い推奨。

△リボミック <4591> [東証M]

米プリツカーコンソーシアと共同研究試料提供契約を締結。

△日総工産 <6569>

テレビ番組「賢者の選択 Leaders」に社長が出演。

△3DM <7777> [JQG]

「ピュアスタット」が欧州で後出血予防への適応を追加承認。

△日エスコン <8892>

今期配当を6円増額、期末配当利回りは4%超に上昇。

△シルバライフ <9262> [東証M]

8-10月期(1Q)経常は80%増益で着地。

△泉州電 <9824>

今期経常は4%増益・5円増配、自社株買いも実施。

▼ライクKN <6065>

上期経常が21%減益で着地。

▼アルメディオ <7859> [東証2]

東証が信用規制。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)T&Gニーズ <4331> 、(2)アイモバイル <6535> 、(3)ゴルドウイン <8111> 、(4)DLE <3686> 、(5)日エスコン <8892> 、(6)ユニファミマ <8028> 、(7)Bガレージ <3180> 、(8)ベクトル <6058> 、(9)日総工産 <6569> 、(10)オプティム <3694>

値下がり率上位10傑は(1)ライクKN <6065> 、(2)サムコ <6387> 、(3)田淵電 <6624> 、(4)三井ハイテク <6966> 、(5)DIT <3916> 、(6)T-BASE <3415> 、(7)UMCエレ <6615> 、(8)Jディスプレ <6740> 、(9)ワタベ <4696> 、(10)テンポイノベ <3484>

【大引け】

日経平均は前日比71.48円(0.34%)安の2万1148.02円。TOPIXは前日比14.50(0.91%)安の1575.31。出来高は概算で14億7631万株。東証1部の値上がり銘柄数は324、値下がり銘柄数は1745となった。日経ジャスダック平均は3457.47円(41.40円安)。

[2018年12月11日]

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