三栄コポ Research Memo(5):2019年3月期業績予想は売上440億円、経常利益8.5億円に下方修正

特集
2018年12月12日 15時05分

■今後の見通し

三栄コーポレーション<8119>の2019年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比1.6%減の44,000百万円、営業利益が同49.5 %減の850百万円、経常利益が同53.6%減の850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同52.0 %減の400百万円と減収減益に下方修正された。

売上高予想に関しては、前期並みに修正された。上期に発生した家具家庭用品事業の欧米市場における減収のマイナスを服飾雑貨事業と家電事業の増収で埋める形だ。服飾雑貨事業で好調が見込まれるのが国内外のOEM事業、及び新たな販路開拓に成功したキプリングだ。家電事業ではOEM事業がけん引し増収確保を見込む。

営業利益予想は期初予想から大幅に減少した。前期と比較して、大きく減益になるセグメントは家具家庭用品事業であり、556百万円の営業減益となる。上期からの欧州及び北米市場での販売低迷とともに、マレーシアでの家具工場設立のための先行投資も重なった。服飾雑貨事業の減益幅は小さいが、主力ブランドであるビルケンシュトックのブーム減退・価格引き上げによる販売減と経費増加が大きく影響する見込み。家電事業のOEM事業の増益とブランド事業の減益により横ばいの予想。間接部門での投資としては新基幹システム(SAP)の導入による経費負担(約1億円)が発生するのは計画どおりだ。

総じて、欧米市場では外部環境が悪化し販売が減少したが、国内市場・顧客は堅調に推移しており、修正計画からのぶれは小さいと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《MH》

提供:フィスコ

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