明日の株式相場見通し=米中摩擦後退期待で買い優勢、輸出関連主力株の戻り鈍い
あす(14日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦を巡る懸念後退への期待感などから買いが先行し、日経平均株価は続伸となりそうだ。また、外国為替市場で1ドル=113円台半ばの推移となっていることも買い支援材料となりそうだ。
市場関係者からは「中国がハイテク産業育成策の“中国製造2025”を見直し、海外企業の参入に柔軟に対応することや、大豆など米国農産物の輸入拡大などを検討しているとの報道を手掛かりに、米中貿易摩擦の緩和期待から買いが優勢となった。ただ、内容的にはこれまで下げの目立っていた鉄鋼、非鉄、海運など景気敏感セクターの買い戻しが中心となっており、半導体関連、自動車など輸出関連の主力銘柄の戻りの鈍さが目立っている」との見方が出ていた。
13日の東京株式市場は、引き続き買い優勢の地合いとなった。米株高や外国為替市場での円安進行、さらに取引時間中はアジア株上昇などが好感され、日経平均は上げ足を速めた。日経平均株価終値は、前日比213円44銭高の2万1816円19銭と続伸した。
日程面では日銀短観12月調査、メジャーSQ算出に注目。海外では、中国11月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米11月の小売売上高・鉱工業生産・設備稼働率が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)