話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファンコミ、ソフトバンク、フリークHD

注目
2018年12月18日 15時16分

■ファンコミ <2461>  591円  -36 円 (-5.7%)  本日終値

ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅3日続落。17日の取引終了後に発表した11月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比8.1%減となり、14カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。主力でアフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同7.3%減と前年割れが続いたほか、アドネットワークや行動ターゲティングなどCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同11.6%減となったことが響いた。なお、その他売り上げは同8.9%増とプラスに転じた。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,259円  -281 円 (-3.3%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反落、12月に入り下値模索の動きを続けている。テクニカル的には11月1日につけた安値8224円を下回ると7700円台までフシがなく下放れが鮮明となる。前日の米国株市場ではNYダウが500ドル超の下落をみせたが、ハイテク株比率の高いナスダック指数は150ポイントを超える下げでさらに下落率が大きい。ソフトバンクグループはビジョン・ファンドなどを通じ米国でハイテク企業に投資しており、ナスダック安は東京市場に上場する銘柄の中でも株価の逆風要因として強く意識されやすい。一方、あすに通信子会社ソフトバンク<9434>の上場を控えており、約2兆6000億円を調達する。8300円近辺では子会社上場を見込んだ押し目買いも観測される。

■アークランドサカモト <9842>  1,405円  -42 円 (-2.9%)  本日終値

アークランドサカモト<9842>は反落。17日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高830億1900万円(前年同期比4.1%増)、営業利益77億5700万円(同6.2%増)、純利益47億3200万円(同8.2%増)と増収増益となったが、全般市場が軟調ななか好反応は限定的のようだ。第3四半期は引き続き外食事業の積極的な事業展開が業績を牽引した。また、主力の小売り事業では、ホームセンター部門の既存店売上高がほぼ前年並みとなったことに加えて、販管費を減少させたことが貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1070億円(前期比1.7%増)、営業利益97億円(同3.3%増)、純利益55億円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,084円  -32 円 (-2.9%)  本日終値

石油関連株が軒並み安。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>などが値を下げ年初来安値を更新している。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前週末比1.32ドル安の1バレル49.88ドルと17年10月以来、1年2カ月ぶりに50ドルを割り込んだ。この日の時間外取引では49.30ドル台へ下落している。世界経済の減速懸念が強まるなか、原油需要が減少することへの懸念が浮上。原油価格の下落に伴い、石油関連各社の業績悪化懸念が強まっている。

■すかいらーく <3197>  1,903円  -42 円 (-2.2%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>は反落。全般相場の下落に加えて、ドイツ証券が17日付で投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を1800円から1700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。18年12月第3四半期決算や10~11月月次売上状況を踏まえて、同証券では店舗数及び既存店売り上げに関する想定や粗利率の想定を引き下げたほか、人件費・株主優待費用などの想定を引き上げ、18年12月期営業利益予想を288億円から243億円へ、19年12月期を同297億円から261億円へ下方修正している。

■三菱UFJ <8306>  575.4円  -8.5 円 (-1.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。米株急落に伴う全体リスクオフ相場で買いが入りにくいなか、米10年債利回りが、前日終値ベースで2.85%台まで急速に水準を切り下げており、米国事業における運用環境の悪化が嫌気されている。きょう、あすの日程で行われるFOMCでは来年の利上げペースが鈍化するとの観測が強く、米長期金利低下に対する思惑が改めて強まっている。

■フリークHD <6094>  1,570円  +225 円 (+16.7%) 一時ストップ高   本日終値

フリークアウト・ホールディングス<6094>が一時ストップ高。同社はネット広告枠をリアルタイムで高速取引するシステムを主力に展開している。17日取引終了後、伊藤忠商事<8001>と資本・業務提携することを発表、これが株価を押し上げる材料となった。第三者割当増資の実施などを通じ、伊藤忠は同社株を議決権ベースで18%保有する第2位株主に浮上する。業務面ではデジタルマーケティング領域の新サービス開発や海外事業の拡大などで連携する計画で、中期的な成長加速に期待した買いを呼び込んだ。

■ビーロット <3452>  1,412円  +156 円 (+12.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ビーロット <3452> が急騰。17日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の20.5億円→28億円に36.4%上方修正。増益率が3.0%増→40.4%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。第4四半期に不動産投資開発事業で販売用不動産の売却が相次ぎ、採算が上向くことが上振れの要因。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は1→2の株式分割前で39円)実施する方針とした。18年1月に実施した1→2の株式分割を考慮すると、実質2.6倍増配となる。前日終値ベースの期末一括配当利回りは3.98%に上昇し、配当権利付き最終日を25日に控え、配当取り狙いの買いなども向かった。併せて、昨年に続き株主優待制度を実施することを明らかにした。18年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード1000円分を贈呈する。

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