話題株ピックアップ【夕刊】(1):デジアーツ、東海カ、JAL
■デジタルアーツ <2326> 6,440円 +280 円 (+4.6%) 本日終値
デジタルアーツ<2326>が大幅反発。この日、12月11日頃から国内で13万通以上拡散されたと考えられる楽天市場を装ったばらまき型メールの解析情報を公開。この脅威に対して、同社のWebセキュリティーソフト「i-FILTER」Ver.10、メールセキュリティーソフト「m-FILTER」Ver.5および両製品のクラウドソリューションである「DigitalArts Cloud」のいずれにも搭載されているホワイトリストデータベースの機能を利用することで、未然にブロックが可能であると実証できたとしたことが好感されたようだ。
■日本触媒 <4114> 7,180円 +280 円 (+4.1%) 本日終値
日本触媒<4114>が大幅高。SMBC日興証券が18日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を8860円から9180円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、主力の高吸水性樹脂(SAP)が積極的な顧客開拓の取り組みや競合他社の方針転換などを背景に数量成長が加速する局面を迎えたとみることや、原料プロピレンや副原料苛性ソーダの市況下落の恩恵を取り込み、SAPを中核とする機能性化学品セグメントのマージン改善が期待できること、更に中国の環境規制強化の恩恵を享受してアクリル酸のタイトな需給が続くと予想することなどを背景に、業績予想を見直し。19年3月期営業利益予想を305億円から280億円へ下方修正する一方、20年3月期を同345億円から350億円へ、21年3月期を同370億円から385億円へ上方修正している。
■オプトホールディング <2389> 1,704円 +50 円 (+3.0%) 本日終値
オプトホールディング<2389>が大幅反発。この日の午前中、子会社オプトが過去実績データを基に複数の運用型広告媒体で最適な予算アロケーションを自動算出するシミュレーションツールを開発、提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。媒体や広告フォーマットの多様化が進んだことで、メディアごとの最適な予算アロケーションがプロモーションの効果最大化に向けて重要な要素となっているが、同社が開発した予算配分シミュレーションシステム「AlloSim(アロシム)」は、過去実績データを基にした複数の広告媒体での最適な予算アロケーションを、機械学習により自動算出することを可能としたのが特徴。これにより、広告主様に対して、今まで以上に高品質の予算シミュレーションを提供でき、より効果的な予算アロケーションを提案できるとしている。
■東海カーボン <5301> 1,438円 +42 円 (+3.0%) 本日終値
東海カーボン<5301>が高い。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「米国企業の買収が2019年12月期の営業利益を20億円程度、押し上げる見通しだ」と報じられており、来期業績への期待が高まっているようだ。買収したのはカーボンブラックの米大手シド・リチャードソン・カーボン(テキサス州)とその関連会社で、18年12月期の収益貢献は4カ月間だが、来期は通年で貢献する予定だという。また、記事によると売上高は300億円程度の押し上げになるとしている。
■大和冷機工業 <6459> 1,136円 +32 円 (+2.9%) 本日終値
大和冷機工業<6459>が3日ぶりに反発。この日、福岡県太宰府市に新工場を建設し、現福岡工場をを移転して19年1月から生産を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新工場は店舗用の冷凍・冷蔵ショーケースや対面ショーケースなどショーケース事業の成長を図るため、生産体制の拡充や生産リードタイムの短縮などを図るために建設する。投資額は約10億円。なお、18年12月期業績への影響は軽微としている。
■じげん <3679> 537円 +11 円 (+2.1%) 本日終値
じげん<3679>は朝方に連日で年初来安値を更新したが、その後は切り返す動きとなった。同社は18日取引終了後に、業務支援システムの開発などを手掛けるマッチングッド(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。シナジーを期待した買いなどが流入したようだ。マッチングッドは、人材紹介会社や人材派遣会社、企業の採用担当者向けに採用管理業務を支援する基幹クラウドシステム「matchingood(マッチングッド)」を提供している企業。じげんはグループで人材紹介会社向けに採用管理基幹システムを提供するブレイン・ラボとの協業で、顧客社数の拡大や商品ラインアップの拡充などを図るとしている。なお、株式譲渡実行日は19年1月4日を予定し、マッチングッドの株式取得の相手先や取得価額は非公表としている。
■日本航空 <9201> 3,960円 +65 円 (+1.7%) 本日終値
JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも上昇、業種別騰落率でも「空運」は33業種中で値上がり率断トツに買われた。米国とロシアによる原油供給量の増加が確認され、需給が一段と緩むとの思惑から前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安と急落、1バレル=46ドル台まで水準を一気に切り下げ、約1年4カ月ぶりの安値水準となった。これに伴い、空運セクターは燃料代が低下し利益採算が向上するとの思惑が買いの根拠となっている。
■アズワン <7476> 7,680円 +80 円 (+1.1%) 本日終値
アズワン<7476>が反発。18日夜のテレビ東京系ニュース・報道番組「ガイヤの夜明け」で、線虫を用いて人の尿からがんを検査する「N-NOSE」を研究開発するHIROTSUバイオサイエンス(東京都港区、以下ヒロツバイオ)が紹介されたことを受けて、ヒロツバイオに出資しているアズワンに関心が高まったようだ。アズワンは、昨年7月にヒロツバイオが実施した第三者割当増資をトッパン・フォームズ<7862>やエイベックス<7860>、イチネンホールディングス<9619>、みらかホールディングス<4544>などと引き受け、約3億円を出資している。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,006円 -78 円 (-7.2%) 本日終値 東証1部 下落率5位
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>などが下値を探る展開を続けている。ここ原油市況の下落基調が一段と強まっている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安の1バレル=46ドル24セントと大幅安となり、水準的にも2017年8月以来約1年4カ月ぶりの安値圏に沈んだ。世界景気の先行きに不透明感が漂う一方、米国とロシアによる原油供給量の増加で需給が緩むとの思惑が急落の背景にある。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体指数の足を引っ張った。東京市場でも資源開発や石油関連セクターに売りを誘っている。
■ツルハホールディングス <3391> 10,160円 -620 円 (-5.8%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>は続落で年初来安値を更新。18日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、売上高を7436億円から7716億円(前期比14.6%増)へ上方修正したが、利益の上方修正がなかったことから、失望売りが出たようだ。5月22日付でビー・アンド・ディーホールディングス及びその完全子会社であるビー・アンド・ディーを連結子会社化したことで売上高が膨らむ見通し。ただ。新規連結に伴うのれんの償却や非支配株主に帰属する純利益などの会計処理を加味し、営業利益は418億円(同3.9%増)、純利益は253億8000万円(同2.3%増)の従来予想を据え置いたという。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月16日~11月15日)決算は、売上高3829億4700万円(前年同期比24.4%増)、営業利益205億7500万円(同2.6%増)、純利益129億4000万円(同0.8%減)だった。
株探ニュース