話題株ピックアップ【夕刊】(3):ネクステージ、BBタワー、博展

注目
2018年12月25日 15時18分

■ネクステージ <3186>  981円  -15 円 (-1.5%)  本日終値

ネクステージ<3186>が3日続落。前週末21日の取引終了後、集計中の18年11月期業績の上振れ着地を発表したが、同時に元従業員による不正行為を発表しており、これが嫌気されたようだ。元従業員が買取事業部門に在籍した期間を通じて、不正な契約が存在していた事実が判明したという。現時点で判明している不正な契約に関する合計金額は約1億6000万円で、その一部または全部について同社の支払い義務が発生する可能性があるとしており、業績への影響が懸念されている。同時に、18年11月期連結業績について、売上高が1350億円から1630億円(前の期比37.0%増)へ、営業利益が38億円から43億5000万円(同25.2%増)へ、純利益が25億円から28億5000万円(同26.0%増)へ上振れしたようだと発表した。ただ、元従業員の不正行為に関して見込まれる損害額は18年11月期の損益に含める予定としている。

■ブロードバンドタワー <3776>  266円  +16 円 (+6.4%)  本日終値

ブロードバンドタワー<3776>が急反発。同社は21日、出資先で情報漏洩対策ソフトウェア製品の開発・販売を手掛けるティエスエスリンク(徳島県徳島市)を株式交換により完全子会社とすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。ティエスエスリンク株1株に対して、BBタワー株1.68株を割当て交付する予定で、BBタワーでは保有する自社株61万6655株を対価として割当て交付する予定という。今回の完全子会社化によりBBタワーは、情報セキュリティー事業を中核事業の1つとして位置付け、コンピュータープラットフォーム事業の拡充を図るとしている。

■博展 <2173>  1,449円  +68 円 (+4.9%)  本日終値

博展<2173>は売り物が枯れた状態となり、全体暴落相場のなかで8日ぶり反発に転じている。株価は12月7日に2000円近辺で十字足を示現したあと、急速に水準を切り下げる展開となっていたが、中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線近辺でようやく下げ止まる気配をみせている。イベントでのディスプレー制作や企業の販促支援などを手掛けるが、旺盛な企業の広告宣伝需要を背景に足もとの業績は好調に推移、18年4~9月期は営業利益段階で前年同期比2.5倍の2億6600万円と急拡大している。来年のラグビーワールドカップや2020年の東京五輪に絡む需要が追い風となっているほか、その先には2025年の大阪万博も控える。また、人工知能(AI)ソリューションにも傾注の構えをみせており、グループ会社であるアイアクトのAIチャットボット「Cogmo Attend(コグモ・アテンド)」で展開を加速させるなど、今後が注目されている。

■ピクセルカンパニーズ <2743>  194円  -50 円 (-20.5%)  本日終値

21日に業績修正を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正」が嫌気された。

ピクセルカンパニーズ <2743> [JQ] が12月21日大引け後(16:30)に業績修正を発表。18年12月期の連結最終損益を従来予想の0.1億円の黒字→15.7億円の赤字(前期は26.7億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

⇒⇒ピクセルカンパニーズの詳しい業績推移表を見る

■ラオックス <8202>  221円  -33 円 (-13.0%)  本日終値

ラオックス<8202>が急落し連日の年初来安値を更新。21日の取引終了後、20年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、営業利益を55億円から40億円に引き下げており、これを嫌気した売りが出た。シャディの株式取得に伴う事業領域の拡大や、貿易・越境EC事業の成長性を考慮し、売上高の目標は1600億円から1800億円へ引き上げられたが、新規事業への投資とシャディの構造改革が開始間もないことなどから、営業利益の目標は引き下げたとしている。

■アエリア <3758>  423円  -56 円 (-11.7%)  本日終値

アエリア<3758>が急反落。前週末21日の取引終了後、従来は未定としていた期末一括配当を5円にすると発表した。前期実績10円に対しては5円の減配になる予定で、これを嫌気した売りが出た。

■テクノスジャパン <3666>  657円  -77 円 (-10.5%)  本日終値

テクノスジャパン<3666>は大幅安で5日続落し連日で年初来安値を更新した。前週末21日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を64億500万円から69億円(前期比27.2%増)へ上方修正した一方、営業利益を8億500万円から7億7500万円(同4.4%増)へ下方修正したことが嫌気された。下期の受注増加が見込まれるため売上高は予想を引き上げたものの、一方で外注費などが増加することで営業利益は計画を下回る見通しという。なお、持ち分法適用関連会社だったテクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046>の新規上場にあたり、保有株の一部を売り出したことで特別利益が発生し、純利益は5億6000万円から11億4700万円(同2.7倍)へ大幅に上方修正している。

■日本精蝋 <5010>  217円  -24 円 (-10.0%)  本日終値

日本精蝋<5010>が大幅安で5日続落し年初来安値を更新した。前週末21日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を285億円から297億円(前期比11.4%増)へ上方修正した一方、営業利益を8億5000万円から3億円(同78.1%減)へ、純利益を4億5000万円から1億3000万円(同80.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。原油相場の高騰とその後の急落で、原料、半製品、製品において想定以上の期末棚卸資産評価損の計上が見込まれることが要因としている。

■学情 <2301>  1,143円  -82 円 (-6.7%)  本日終値

学情<2301>は反落して年初来安値を更新した。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は1600円(従来1900円)とした。18年10月期の営業利益は14億5700万円(前の期比4%増)で会社計画の17億円に対して未達となった。今月10日の業績発表後から株価は調整局面に入ったが、すでに割安な水準に売り込まれた、との見方をしている。企業の新卒採用計画を満たすことが年々難しくなり、通年採用が広がってきている。このことは、若手向けに強みを持つ同社に有利としている。同社の「Re就活」は20代専門の転職サイトとして、企業の若手社員の補充ニーズにマッチし好調が続いている。19年10月期営業利益は18億円、前期比で24%増を見込んでいる。

■日本甜菜製糖 <2108>  1,677円  -82 円 (-4.7%)  本日終値

日本甜菜製糖<2108>は3日続落。前引け後に、19年3月期第3四半期に特別損失を計上することになったと発表しており、これが嫌気された。ビート用紙筒の一部の製品に不具合が発生したため、顧客と補償交渉を進めていたが、補償費用が3億6000万円に確定したことから、特別損失に計上するという。なお、19年3月期業績への影響は、保険金などで一部補填されることから、予想に変更はないとしている。

●ストップ高銘柄

EduLab <4427>  4,430円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

リミックスポイント <3825>  409円  -100 円 (-19.7%) ストップ安   本日終値

ワイエスフード <3358>  333円  -80 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値

遠藤製作所 <7841>  500円  -100 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

サン電子 <6736>  414円  -80 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値

ランドコンピュータ <3924>  780円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値

など、9銘柄

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