不安定な相場展開継続も成長銘柄には中長期姿勢で対応【クロージング】

市況
2018年12月26日 16時18分

26日の日経平均は6営業日ぶり反発。171.32円高の19327.06円(出来高概算13億8000万株)で取引を終えた。米国や欧州など主要な株式市場がクリスマスで休場となり、市場参加者が限られる中で、直近の下落に対する自律反発の流れとなった。しかし、休場明けの米国市場の動向を見極めたいとの様子見ムードも強く、前場半ばに19500円を回復する局面もみられたが、その後はこう着に。一方で日銀の黒田総裁が講演で「現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていく」などと述べたが、株価刺激策への期待があっただけに、やや失望感から18948.58円と19000円を割り込む局面みられた。その後もやや荒い値動きが続いたが、大引けにかけて再びプラスに転じている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の8割強を占めている。セクターでは精密機器、空運、ガラス土石、石油石炭、サービス、繊維、建設、医薬品がしっかり。一方で、ゴム製品が1%を超える下げとなったが、12月決算での配当落ちの影響となる。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、テルモ<4543>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、エーザイ<4523>がけん引。

祝日明けの海外市場の動向が気掛かりとなるが、一先ず想定内とはいえ自律反発をみせている。明日は祝日明けの米国市場に大きく振らされやすい展開になりそうだが、節税対策の売りが出やすい需給状況であり、米国市場の反発は期待しづらいところである。トランプ大統領のツイッター発言による影響も気掛かりであろう。

一方でリセッションを警戒するメディア報道もみられているが、景気減速への懸念はあるものの、景気後退を織り込むのは時期尚早である。ファンドの撤退による売りなどが観測される中で下げ止まらず、過度な警戒感が高まったことが背景にあることも考えられる。しばらくは不安定な相場展開が続くとみられるものの、イレギュラー的に売られている銘柄も多く、成長期待の大きい銘柄などへは中長期スタンスで臨みたいところである。

《CN》

提供:フィスコ

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