明日の株式相場見通し=株価急上昇でリスク回避和らぐ、6連休前を前に上値は限定的

市況
2018年12月27日 17時23分

あす(28日・大納会)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価大幅上昇で、投資家のリスク回避マインドがやや和らいでいることから買いが先行するスタートとなりそうだ。一方で、年末年始の6日間の休場期間を前にして、その間のリスクを避けようと持ち高を減らす動きも想定されることから上値は限定的となりそうだ。

市場関係者からは「前日の米株式市場でNYダウ平均株価が過去最大の上げ幅となる1000ドル超の急反発となった。これを好感して、きょうの東京株式市場は、日経平均株価が前日比750円56銭高と大幅続伸し、3営業日ぶりに2万円の大台を回復した。東証1部上場銘柄の99%が上昇するなかで、日経平均採用の225銘柄はすべてが上昇した。ただ、急落局面での、株価指数先物の売り持ちの買い戻しが上昇を加速させたのが実態で、ファンダメンタルズの改善などによるものではないだけに、今後も予断を許さない状態が続きそうだ」との見方が出ていた。

27日の東京株式市場は、リスクオフの巻き戻しが加速。高速自動売買の影響もあり一方通行の上昇相場となり、日経平均は2万円大台を一気に回復した。日経平均株価終値は、前日比750円56銭高の2万77円62銭と続急騰した。

日程面では、11月の鉱工業生産指数・完全失業率・有効求人倍率、日銀金融政策決定会合の主な意見(12月19~20日分)、11月の商業販売統計、東証などで大納会に注目。海外では、米12月のシカゴ購買部協会景気指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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