新年相場を彩る、19年2月期【上方修正】候補リスト <成長株特集>
小売業やサービス業といった内需関連を中心とする2月期決算企業の19年2月期第3四半期累計(3-11月)決算の発表が本格化している。本特集では、上期(3-8月)業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正が期待される銘柄を探った(12月27日現在)。
下表は、上期(3-8月)経常利益が通期計画に対して進捗率が50%を超え、かつ前年同期比プラスで着地した銘柄をピックアップ。さらに、通期計画に対する進捗率が過去5年平均を上回っている17社を上方修正候補として選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、上期経常利益の通期計画に対する進捗率が85%を超えている、カンセキ <9903> [JQ]、スタジオアタオ <3550> [東証M]、トーヨーアサノ <5271> [東証2]、和田興産 <8931> [JQ]は業績上振れする可能性が高いとみられる。また、上期業績を上方修正しながら通期計画を据え置いたエヌリンクス <6578> [JQ]、ユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> 、ニューテック <6734> [JQ]も上方修正が期待される。
そのほか、シンメンテホールディングス <6086> [東証M]、セントラル警備保障 <9740> 、S Foods <2292> は直近3ヵ月の6-8月期に四半期ベースの最高益を達成し、通期計画も最高益更新を見込む、いわゆる利益成長“青天井”銘柄としても注目される。さらに、配当権利日を約2ヵ月後に控え、期末配当利回りが高水準な和田興産(4.2%)、ワキタ <8125> (2.71%)も併せてマークしておきたい。
┌ 通期進捗率 ┐ ┌ 経常利益 ┐ 3-8月期 予想
コード 銘柄名 3-8月期 5年平均 3-8月期 通期計画 増益率 PER
<9903> カンセキ 94.9 85.6 778 820 34.4 21.3
<3550> ATAO 92.8 72.6 557 600 40.3 34.7
<5271> トーヨアサノ 86.5 49.8 1090 1260 139 3.9
<8931> 和田興産 85.9 58.7 2147 2500 8.2 5.0
<6086> シンメンテ 74.0 63.7 373 504 71.1 32.7
<8247> 大和デ 73.5 48.2 147 200 63.3 20.4
<6578> エヌリンクス 73.4 62.7 248 338 25.3 14.8
<8028> ユニファミマ 72.5 69.3 48655 67100 43.1 46.0
<9740> CSP 61.7 55.8 2080 3370 94.8 39.4
<7811> 中本パックス 57.6 54.5 922 1600 13.0 13.7
<2670> ABCマート 56.7 56.6 25298 44600 4.3 16.9
<8125> ワキタ 56.7 52.4 3514 6200 13.8 14.0
<3826> SI 55.1 45.7 277 503 82.2 17.8
<6734> ニューテック 52.6 32.7 111 211 54.2 12.2
<6183> ベル24HD 52.1 50.3 5032 9660 28.7 15.6
<2742> ハローズ 50.7 46.9 2534 5000 21.2 13.8
<2292> SFOODS 50.1 47.8 6267 12500 8.0 16.1
※上期決算発表以降に上方修正した銘柄は除いた。経常利益の単位は百万円。
株探ニュース