前場に注目すべき3つのポイント~大納会での2万円キープが期待されるところ

市況
2018年12月28日 8時42分

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:大納会での2万円キープが期待されるところ

■前場の注目材料:ニトリHD、3Q営業益10.8%増、通期据え置きもコンセンサスに沿った進捗

■NEC、デンマークIT社買収、来年2月1360億円

■大納会での2万円キープが期待されるところ

2018年大納会の株式市場は、日経平均の2万円固めを意識した底堅い相場展開が意識されよう。27日の米国市場では、前日の大幅高の反動やトランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気され、ダウは一時600ドルを超す下落となったが、引けにかけて急速に切り返す展開から260ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の20035円と小幅な上昇で帰ってきているが、ナイトセッション終了後の切り返しだったこともあり、ナイトセッション比では215円高となる。ADRの日本株も全般冴えない展開ではあったが、引け際の切り返しによるリバランスの動きが意識されそうだ。

昨日の日経平均は5日線を挟んでの攻防となったが、一先ず大引けでの2万円回復には一安心といったところであろう。ただ、市場参加者は限られているため、個別の値動きとしては、朝高後はこう着といったところであった。底堅さは意識されてはいたが高止まりの状況であり、積極的な参加者は皆無といったところであろう。

まずは、市場のセンチメントとしては2万円キープが期待されるところである。主要な参加者は休みに入っているほか、ポジションを持っての年越しは避けたい投資家は相当多いとみられ、個人主体の中小型株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみられる。

ただ、外部環境は不透明ではあるが、年明けには米政府が中国当局者との貿易協議のため中国を訪問すると報じられていることもあり、リスクの取れる参加者については、イレギュラー的に下げている現株価水準での押し目拾いに向かわせよう。

■ニトリHD、3Q営業益10.8%増、通期据え置きもコンセンサスに沿った進捗

ニトリHD<9843>は27日、第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比6.1%増の4485.36億円、営業利益が同10.8%増の780.33億円だった。通期計画に対する進捗率は78.8%となる。通期計画(営業利益990億円)は据え置かれているが、営業利益のコンセンサス(1024億円)でみた進捗率は76%であり、コンセンサスに沿った進捗は評価材料になろう。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(20077.62、+750.56)

・NYダウは上昇(23138.82、+260.37)

・ナスダック総合指数は上昇(6579.49、+25.14)

・シカゴ日経225先物は上昇(20035、大阪比+15)

・SOX指数は上昇(1139.49、+8.39)

・VIX指数は低下(29.96、-0.45)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・企業業績改善への期待感

・NEC<6701>デンマークIT社買収、来年2月1360億円

・DMG森精<6141>来年生産、高水準を維持、工作機械、1割減も1万1000台

・NTN<6472>羽咋丸善買収見直し、創業家と折り合わず、出資比率49%に下げ

・荏原<6361>藤沢市に新工場、ドライ真空ポンプ増強

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 11月有効求人倍率(予想:1.63倍、10月:1.62倍)

・08:30 11月失業率(予想:2.4%、10月:2.4%)

・08:30 12月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.9%、11月:+1.0%

・08:50 11月鉱工業生産速報値(前月比予想:-1.5%、10月:+2.9%)

・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19-20日開催分)

<海外>

・特になし

《SF》

提供:フィスコ

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