3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ660ドル安、米中経済の減速を嫌気

市況
2019年1月4日 7時44分

■NY株式:NYダウ660ドル安、米中経済の減速を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は660.02ドル安の22686.22、ナスダックは202.43ポイント安の6463.50で取引を終了した。アップル(AAPL)が中国市場での需要後退を理由に売上高見通しを下方修正したほか、12月ISM製造業景況指数が2008年以来の低水準となり、世界的な景気後退への警戒感から終日大幅下落となった。セクター別では、不動産や電気通信サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が下落した。

バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、同業のセルジーンと740億ドルで買収合意したものの、財務負担を懸念され大幅下落。航空大手のデルタ航空(DAL)は、12月実績が予想を下振れたと発表し、軟調推移。アメリカン航空(AAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)なども下落。携帯端末のアップルによる業績下方修正を受けて、部品サプライヤーであるスカイワークス・ソリューションズ(SWKS)、コルボ(QRVO)が大幅下落となった。

昨年12月新車販売台数は、フィアット・クライスラー(FCAU)が増加した一方で、フォード(F)は減少した。ゼネラル・モーターズ(GM)に続き、フォードも月次での新車販売台数の販売をとりやめ、四半期毎の発表に切り替える。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米国株安などを意識してドル売り継続

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円11銭まで下落後、108円31銭まで上昇したが、107円59銭で引けた。中国経済の成長鈍化を背景にした需要鈍化を理由にアップルが異例な業績下方修正を発表したことに加えて、米国の12月ISM製造業景況指数が予想以上に悪化し、2016年11月以降ほぼ2年ぶり低水準となったため世界経済の成長減速懸念が一段と強まり、リスクを回避するドル売り・円買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1338ドルから1.1411ドルまで上昇して1.1397ドルで引けた。ユーロ・円は、122円06銭から123円41銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2557ドルから1.2648ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9852フランから0.9901フランのレンジで上下に振れた。

■NY原油:続伸で47.09ドル、ドル安や需給改善などを意識した買いが入る

NY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:47.09 +0.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+0.55ドルの47.09ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時47.49ドルまで買われた。米国株安を嫌気した様子もあったが、米長期金利の低下やドル安を意識した買いが入った。サウジアラビアの12月原油輸出(中国、米国、日本向け)は減少しており、需給関係に影響を与えていることも引き続き買い材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.56ドル -0.40ドル(-1.60%)

モルガン・スタンレー(MS) 39.68ドル -0.72ドル(-1.78%)

ゴールドマン・サックス(GS)169.51ドル -2.52ドル(-1.46%)

インテル(INTC) 44.49ドル -2.59ドル(-5.50%)

アップル(AAPL) 142.19ドル -15.73ドル(-9.96%)

アルファベット(GOOG) 1016.06ドル -29.79ドル(-2.85%)

フェイスブック(FB) 131.74ドル -3.94ドル(-2.90%)

キャタピラー(CAT) 121.51ドル -4.87ドル(-3.85%)

アルコア(AA) 26.24ドル 0.00ドル(0.00%)

ウォルマート(WMT) 92.86ドル -0.48ドル(-0.51%)

スプリント(S) 6.01ドル -0.01ドル(-0.17%)

《DM》

提供:フィスコ

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