話題株ピックアップ【昼刊】:エンプラス、ソースネクス、コマツ

注目
2019年1月7日 11時41分

■エンプラス <6961>  2,936円  +351 円 (+13.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

エンプラス<6961>が急反騰している。前週末4日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を50万株(発行済み株数の3.91%)、または15億円としており、取得期間は1月7日から4月26日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■イーエムシステムズ <4820>  1,145円  +130 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

EMシステムズ<4820>が急反発している。前週末4日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を50万株(発行済み株数の1.41%)、または5億円としており、取得期間は1月7日から6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策や資本効率の向上を図るためとしている。同時に、介護保険ソフトウェア「“響”シリーズ」の企画・開発・販売などを手掛けるジャニス(東京都港区)から、介護サービス事業者向けシステムの開発と販売などに関する事業を1億3500万円で譲り受けると発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ワークマン <7564>  7,780円  +680 円 (+9.6%)  11:30現在

ワークマン<7564>が急反発している。前週末4日の取引終了後に発表した12月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比32.7%増と今期一番の伸び率となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。カジュアルウェアの新業態「ワークマンプラス」の出店と広告宣伝効果で、若年層や女性客などへのブランド認知度が高まったことが寄与した。商品では「エアロストレッチブルゾン」「マイクロウォームパンツ」「イージスシリーズ」「インナー類」など主力3ブランドの防寒商品が活発に動いたほか、前年より降雨日が多かったことで、レインウェア、長靴なども好調に推移した。なお、全店売上高は同36.1%増だった。

■スプリックス <7030>  2,004円  +161 円 (+8.7%)  11:30現在

スプリックス<7030>が大幅続伸となっている。同社は4日、3月に個別指導塾「森塾」の直営教室を新たに9教室開校すると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。「森塾」は、小・中・高校生を対象とした個別指導型の学習塾で、新たに開校する9教室を加えた直営教室数は3月末時点で計97教室となる予定。同社は今後も積極的な開校と、展開エリアの拡張により事業規模の拡大に努めるとしている。

■ソースネクスト <4344>  654円  +47 円 (+7.7%)  11:30現在

ソースネクスト<4344>が続急伸、一時11%高で約1カ月ぶりに670円台に歩を進めた。昨年12月の全体下げ相場のなか水準を切り下げたものの、目先筋の売り一巡で需給が軽くなっている。直近の東証信用残は売り買いともに高水準で信用倍率は0.8倍台と売り長となっており、需給相場の色彩を強めている。AI通訳端末「ポケトーク」の最新モデル「ポケトークW」への期待感が強い。昨年12月27日にはポケトークWの日本語音声の新エンジンに東芝<6502>の「RECAIUS音声ミドルウェアToSpeak」が採用されたことを発表、これも株価の刺激材料となっている。

■コマツ <6301>  2,444.5円  +156.5 円 (+6.8%)  11:30現在

コマツ<6301>、日立建機<6305>、ファナック<6954>、資生堂<4911>といった中国関連株が反発。7日から8日に北京で米国と中国の貿易問題を巡る次官級協議が行われる。中国の輸入拡大策などが話し合われ、対中貿易赤字の是正も議論となる見通し。米国は3月1日までに協議がまとまらないと中国に対する追加関税を引き上げる方針を示しており、市場には米中貿易協議の進展に対する期待が出ている。

■オプテックスグループ <6914>  1,827円  +112 円 (+6.5%)  11:30現在

オプテックスグループ<6914>が大幅続伸している。午前9時ごろ、子会社オプテックス・エフエーが外径測定器メーカーの東京光電子工業(東京都練馬区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の買収は、非接触での高精度レーザ測定分野におけるラインアップを補完するとともに、両社の技術・販路を融合することで、国内外での更なる事業拡大を図るのが狙い。買収額は非公表。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■東京エレクトロン <8035>  12,625円  +740 円 (+6.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体製造装置メーカーや半導体素材メーカーに買いが集まっている。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数が大幅高となり、インテルやエヌビディアなどに物色人気が集中、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%超の上昇をみせた。この地合いを引き継ぐ形で東京市場でも半導体関連セクターへの買い戻しが急となった。

■フィックスターズ <3687>  1,030円  +56 円 (+5.8%)  11:30現在

フィックスターズ<3687>は大幅反発。午前11時ごろ、子会社Fixstars AutonomousTechnologies(フィックスターズAT)が、WHILL(横浜市鶴見区)の自動運転システムの重要な機能をソフトウェア開発サービスで提供したと発表しており、これを好感した買いが入っている。WHILLの自動運転システムは、米ネバダ州ラスベガスで8日(現地時間)から開催されるコンシューマ・エレクトロニクス分野での世界最大級の見本市「CES 2019」の「Accessibility」部門で最優秀賞を受賞したシステム。特に運転者や周囲の歩行者の安全を確保する自動運転・自動停止機能は重要な要素で、その早期実現のためにフィックスターズATが提供するソフトウェア開発サービスが活用されたとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,250円  +175 円 (+5.7%)  11:30現在

4日に発表した「『みんなの税務相談』相談件数が2万件」が買い材料。無料税務相談サービス「みんなの税務相談」の累計税務相談件数が2万件を突破。

■安川電機 <6506>  2,617円  +99 円 (+3.9%)  11:30現在

安川電機<6506>が反発。ここ米中貿易摩擦の影響に伴う中国景気減速の傾向を嫌気して調整色を余儀なくされていたが、大発会に2426円の昨年来安値に売り込まれた時点で26週移動平均線とのマイナスカイ離が26%まで広がっており、目先売られ過ぎとの判断が働いている。米中摩擦についても7日から8日にかけて米中の次官級の貿易会議が行われることで、何らかの進展があるのではないかとの期待感もある。また、同社は10日に18年3~11月期決算を発表する予定で、この結果にもマーケットの関心は高い。

■ALBERT <3906>  12,460円  +460 円 (+3.8%)  11:30現在

ALBERT<3906>が反発。株価は75日移動平均線近辺で強弱感が対立しているが、きょうは全体相場が戻り足に転じるなか、目先リバウンド狙いの買いが優勢だ。安倍政権では国家戦略特区制度「スーパーシティー構想」の議論が進めているが、これは人工知能(AI)やビッグデータを利用した街づくりを目指したもの。AIなどの最先端分野の実装すべき技術やサービスを実現させる方向で取り組んでいる。また、今年春をメドにAIなどを活用したスマート社会構想「ソサイエティ5.0」に向けたIT政策大綱をまとめ迅速に実行に移す構えだ。そうしたなか、AI関連株への物色人気が再燃しており、トヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>グループ、KDDI<9433>など大資本と相次いで資本・業務提携を進めるALBERTへの注目度は高い。

■トヨタ自動車 <7203>  6,554円  +208 円 (+3.3%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が強調展開。前週末の米国株市場の大幅高で目先リスク選好の流れに戻っており、外国為替市場でもドルが買われ足もとは1ドル=108円50銭近辺の推移と円安方向に振れている。これを受け輸出採算の改善期待から為替感応度の高い自動車セクターは買い戻しの対象として浮上している。

■日東紡績 <3110>  1,800円  +57 円 (+3.3%)  11:30現在

日東紡<3110>が大幅高で3日ぶりに反発している。4日の取引終了後、米子会社が体外診断薬の製造販売を手掛ける米カミヤ・バイオメディカル社(ワシントン州)の全株式を2段階で取得する売買契約を締結し、2日付で持ち分51%を取得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の株式取得は、両社のブランドと販売ネットワークを融合させてシナジーを生み出し、米国でのメディカル事業の拡大を図るのが狙い。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■アイレックス <6944>  2,629円  +500 円 (+23.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイレックス<6944>はカイ気配で5連騰と気を吐いている。株価は昨年12月26日に昨年来安値1407円をつけたが、そこから一気に浮上し70%を超える異彩の上昇パフォーマンスをみせている。通信系コア技術で優位性を持つシステム開発企業だが、NECグループを主要販売先としていることもあって、次世代通信規格5Gでビジネスチャンス拡大が期待されている。5Gインフラでは安全保障の問題から中国通信機器最大手ファーウェイなど中国製品が排除される方向で、同分野最大手であるNEC<6701>のシェアが伸びる公算が大きい。つれてアイレックスの収益へのプラスインパクトが想定される。

■カネヨウ <3209>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

カネヨウ<3209>やリード<6982>、セキド<9878>などが急伸している。東京証券取引所が4日の取引終了後、上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定した。18年12月の時価総額が、上場廃止基準に定める所要額である10億円未満となったことが要因で、猶予期間は9月30日までの9カ月間(ただし3月31日までに事業計画改善書を提出しなかった場合には3月31日までの3カ月間)。これを受けて、猶予期間入り銘柄解除のための株価対策への思惑から買いが入っているようだ。

■岡山製紙 <3892>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

岡山製紙 <3892> [JQ]がストップ高買い気配。4日大引け後、19年5月期上期(6-11月)の経常利益(非連結)を従来予想の4億円→5億7000万円に42.5%上方修正したことが買い材料視された。段ボールの需要拡大や原紙需給ひっ迫、値上げ浸透を背景に、売上高が計画を上回ったことが寄与。中国向け古紙の輸出規制で国内流通量が増加し、古紙価格が下落したことも利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の4億円→6億円に50.0%上方修正し、増益率が5.1倍→7.7倍に拡大する見通しとなった。前日営業日終値ベースの予想PERが10.6倍→7.0倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄

NCホールディングス <6236>  459円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在

カワセコンピ <7851>  504円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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