話題株ピックアップ【夕刊】(1):ワークマン、ソースネクス、武田

注目
2019年1月7日 15時13分

■Jティッシュ <7774>  959円  +148 円 (+18.3%) 一時ストップ高   本日終値

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>は後場急騰。この日正午ごろ、再生医療等製品「自家培養表皮ジェイス」の適応対象に表皮水疱症を追加する一部変更承認を厚生労働省より取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「ジェイス」は、07年に重症熱傷を適応対象として製造販売承認を取得した国内初の再生医療等製品。今回の適応拡大による表皮水疱症の治療は、患者本人の皮膚組織を培養することで製造した「ジェイス」を、再発性及び難治性のびらん・潰瘍部に移植し、上皮化させることを目的としており、これにより、感染防止、疼痛の軽減など、患者の症状の改善が期待できるという。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■エンプラス <6961>  2,980円  +395 円 (+15.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

エンプラス<6961>が急反騰。前週末4日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を50万株(発行済み株数の3.91%)、または15億円としており、取得期間は1月7日から4月26日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■ワークマン <7564>  7,890円  +790 円 (+11.1%)  本日終値

ワークマン<7564>が急反発。前週末4日の取引終了後に発表した12月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比32.7%増と今期一番の伸び率となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。カジュアルウェアの新業態「ワークマンプラス」の出店と広告宣伝効果で、若年層や女性客などへのブランド認知度が高まったことが寄与した。商品では「エアロストレッチブルゾン」「マイクロウォームパンツ」「イージスシリーズ」「インナー類」など主力3ブランドの防寒商品が活発に動いたほか、前年より降雨日が多かったことで、レインウェア、長靴なども好調に推移した。なお、全店売上高は同36.1%増だった。

■イーエムシステムズ <4820>  1,124円  +109 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

EMシステムズ<4820>が急反発。前週末4日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を50万株(発行済み株数の1.41%)、または5億円としており、取得期間は1月7日から6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策や資本効率の向上を図るためとしている。同時に、介護保険ソフトウェア「“響”シリーズ」の企画・開発・販売などを手掛けるジャニス(東京都港区)から、介護サービス事業者向けシステムの開発と販売などに関する事業を1億3500万円で譲り受けると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  3,335円  +260 円 (+8.5%)  本日終値

4日に発表した「『みんなの税務相談』相談件数が2万件」が買い材料。無料税務相談サービス「みんなの税務相談」の累計税務相談件数が2万件を突破。

■ソースネクスト <4344>  656円  +49 円 (+8.1%)  本日終値

ソースネクスト<4344>が続急伸。昨年12月の全体下げ相場のなか水準を切り下げたものの、目先筋の売り一巡で需給が軽くなっている。直近の東証信用残は売り買いともに高水準で信用倍率は0.8倍台と売り長となっており、需給相場の色彩を強めている。AI通訳端末「ポケトーク」の最新モデル「ポケトークW」への期待感が強い。昨年12月27日にはポケトークWの日本語音声の新エンジンに東芝<6502>の「RECAIUS音声ミドルウェアToSpeak」が採用されたことを発表、これも株価の刺激材料となっている。

■武田薬品工業 <4502>  3,995円  +280 円 (+7.5%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が大幅続伸。前週末の大発会に日経平均株価が大きく下押すなか、デフェンシブストックの強みを発揮しプラスで引ける強さをみせていたが、きょうは全体相場戻り足に転じるなか、上値指向を強めている。昨年末からバイオ関連株の物色人気が再燃、再生医療や遺伝子治療分野に展開する銘柄群に上昇指向を強める銘柄が増えている。そのなか、アイルランドの製薬大手シャイアーの巨額買収でマーケットの関心を集めた製薬最大手の同社株にも買いの矛先が向いている。シャイアーは希少疾患領域での遺伝子治療で高実績を有しており、市場でもこれを評価する動きが徐々に浸透している。

■コマツ <6301>  2,445.5円  +157.5 円 (+6.9%)  本日終値

コマツ<6301>、日立建機<6305>、ファナック<6954>、資生堂<4911>といった中国関連株が高い。7日から8日に北京で米国と中国の貿易問題を巡る次官級協議が行われる。中国の輸入拡大策などが話し合われ、対中貿易赤字の是正も議論となる見通し。米国は3月1日までに協議がまとまらないと中国に対する追加関税を引き上げる方針を示しており、市場には米中貿易協議の進展に対する期待が出ている。

■スプリックス <7030>  1,969円  +126 円 (+6.8%)  本日終値

スプリックス<7030>が大幅続伸。同社は4日、3月に個別指導塾「森塾」の直営教室を新たに9教室開校すると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。「森塾」は、小・中・高校生を対象とした個別指導型の学習塾で、新たに開校する9教室を加えた直営教室数は3月末時点で計97教室となる予定。同社は今後も積極的な開校と、展開エリアの拡張により事業規模の拡大に努めるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  12,640円  +755 円 (+6.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体製造装置メーカーや半導体素材メーカーに買いが集まった。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数が大幅高となり、インテルやエヌビディアなどに物色人気が集中、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%超の上昇をみせた。この地合いを引き継ぐ形で東京市場でも半導体関連セクターへの買い戻しが急となった。

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