7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ98ドル高、米中協議の再開を好感

市況
2019年1月8日 7時37分

■NY株式:NYダウ98ドル高、米中協議の再開を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は98.19ドル高の23531.35、ナスダックは84.62ポイント高の6823.47で取引を終了した。朝方は、先週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がり、小動きとなった。米中貿易摩擦を巡る高官協議が再開され、両国の通商合意に楽観的な見方が広がり、堅調推移となった。セクター別では、小売や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・飲料・タバコや公益事業が下落した。

玩具メーカーのマテル(MAT)は、韓国のアイドルグループ「BTS(防弾少年団)」とフィギュア制作で提携を結び、上昇。ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は、アクティビスト(物言う株主)のスターボード・バリューが株式を取得し堅調推移。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、投資会社のアポロ・グローバル・マネジメントと航空機リース部門の売却で交渉中であることが報じられ上昇。一方で、多数の行方不明者・死亡者を出したカリフォルニア州の山火事で、巨額の賠償負担が懸念される公益事業のPG&E(PCG)は、破産申請を検討していることが報じられ大幅下落となった。

自動車大手のフォード(F)は、インターネットへの常時接続機能を搭載した自動車(コネクテッドカー)開発で、主流のWi-Fi技術ではなく、第5世代移動通信規格(5G)を用いた開発に転換する。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中通商協議再開でリスク選好の円売り優勢

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円21銭から108円75銭まで上昇し、108円74銭で引けた。予想以上に悪化した米国の12月ISM非製造業景況指数を嫌ったドル売りが優勢となったのち、米中通商協議の再開に貿易問題解決期待が強まり、リスク選好の円売りが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1440ドルから1.1483ドルまで上昇して1.1475ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退し、ユーロの買戻しに拍車がかかった。ユーロ・円は、123円83銭から124円80銭まで上昇。リスク選好の円売りが継続した。ポンド・ドルは、1.2748ドルから1.2787ドルまで上昇した。ただ、合意ない離脱への警戒感に上昇も限定的だった。ドル・スイスは、0.9788フランまで下落後、0.9820フランまで反発した。

■NY原油:続伸で48.52ドル、株高や米中貿易交渉再開などを意識した買いが入る

NY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:48.52 ↑0.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+0.56ドルの48.52ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時49.79ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入ったが、ユーロ高・米ドル安の相場展開となったことや米中貿易交渉の再開も原油先物の上昇を促す一因となったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.56ドル -0.02ドル(-0.08%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.71ドル +0.41ドル(+0.99%)

ゴールドマン・サックス(GS)176.02ドル +0.97ドル(+0.55%)

インテル(INTC) 47.44ドル +0.22ドル(+0.47%)

アップル(AAPL) 147.93ドル -0.33ドル(-0.22%)

アルファベット(GOOG) 1068.39ドル -2.32ドル(-0.22%)

フェイスブック(FB) 138.05ドル +0.10ドル(+0.07%)

キャタピラー(CAT) 128.23ドル +0.08ドル(+0.06%)

アルコア(AA) 28.42ドル +0.08ドル(+0.28%)

ウォルマート(WMT) 94.54ドル +1.10ドル(+1.18%)

スプリント(S) 6.32ドル +0.11ドル(+1.77%)

《SF》

提供:フィスコ

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