話題株ピックアップ【昼刊】:そーせい、東海カ、サンバイオ

注目
2019年1月8日 11時40分

■そーせいグループ <4565>  1,078円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

そーせいグループ<4565>がストップ高。7日の取引終了後、英アストラゼネカ社からAZD4635の開発でマイルストンを達成した旨の通知を受けたと発表。これに伴いアストラゼネカ社から1500万ドルのマイルストンを受領することになることが好感されている。AZD4635は、そーせいが創製し15年にアストラゼネカ社にグローバルでの独占的ライセンス供与した薬剤で、固形がん患者を対象とした単剤およびアストラゼネカ社の抗PD-L1抗体デュルバルマブとの併用を評価する第1相臨床試験を現在実施している。これまでの臨床試験で、AZD4635の単剤およびデュルバルマブとの併用時の最大耐薬量が決定され、複数の固形がんを対象とした治療の可能性について探索が行われる段階にまで順調に進捗していることから第2相臨床試験開始を目指しており、それによって、マイルストンを受領することになったという。なお、そーせいでは、19年12月期第1四半期末までに1500万ドルを受領するとしている。

■薬王堂 <3385>  2,995円  +336 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

薬王堂 <3385> が続急騰。7日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期非連結比3.8%増の32.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。東北を中心に小商圏ドミナント出店を進め、ドラッグストア27店舗を新たに開設したことが収益を押し上げた。部門別では食品や酒類のフード部門、日用品や衣料品などのホーム部門がともに2ケタ増収を達成した。上期経常利益は1.0%減益だっただけに、累計で増益に転じたことが好感されたようだ。併せて発表した12月既存店売上高は前年同月比2.7%増と増収基調が続いた。

■東海カーボン <5301>  1,436円  +151 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

東海カーボン<5301>は急伸。PERが4倍台と極めて割安水準にある。同社は昨年11月14日、18年12月期通期の連結業績予想を上方修正し、経常利益を745億円から755億円(前期比5.9倍)へ増額している。最終利益は740億円(同6.0倍)で据え置いた。黒鉛電極やカーボンブラック事業などでの収益拡大が寄与する。ただ、全体相場の急落地合いもあり、同社の株価は11月中旬から下げ基調となり、4日の大発会には昨年来安値の1156円まで売り込まれる場面もあった。

■サンバイオ <4592>  9,330円  +780 円 (+9.1%)  11:30現在

サンバイオ<4592>が3日続伸している。7日の取引終了後、米国で大日本住友製薬<4506>と共同で実施している再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験に対して、カリフォルニア州再生医療機構(CIRM)から12月28日付で補助金100万ドルを受領したと発表した。同補助金は、CIRMから獲得する補助金総額2000万ドル(うち1800万ドル分は受領済み)の一部で、経過観察終了達成分のマイルストン達成に伴う補助金に当たる。また、19年1月期業績への影響は現在精査中としている。

■アダストリア <2685>  2,165円  +109 円 (+5.3%)  11:30現在

アダストリア<2685>は3日続伸している。7日の取引終了後に発表した12月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.9%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。12月は前年より休日が1日多かったことに加えて、中旬以降冬らしい天候となったことで、冬物衣料の売れ行きが加速した。アイテム別では、前月に続きコート、ブルゾンなどのアウターやニット類が売り上げの中心となったほか、マフラー、ブーツなどの服飾雑貨も人気だった。なお、全店売上高は同3.4%増だった。

■メディシノバ・インク <4875>  992円  +46 円 (+4.9%)  11:30現在

メディシノバ<4875>が6連騰。この日の寄り前に、MN-001(タイペルカスト)及びMN-002(MN-001の主要な代謝体)に関して、線維症・線維化疾患を適応症とした日本における特許が承認されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、19年12月期業績への影響は未定としている。

■神戸物産 <3038>  3,470円  +140 円 (+4.2%)  11:30現在

神戸物産<3038>が急反発、一時205円高と値を飛ばし昨年11月28日につけた上場来高値3540円を指呼の間に捉えた。中国で加工食品を製造し安価で商品を提供する「業務スーパー」が好調で業績拡大基調が続いている。関東エリアを中心に積極的な出店を続け18年10月末時点で店舗数は813店舗に達している。月次売上高も好調を持続しているほか、好採算のPB商品が伸びて利益率も向上、今19年10月期営業利益は前期比5%増の165億円見通しと増益基調が続く。営業利益は今期で6期連続の増益となる。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,675円  +145 円 (+4.1%)  11:30現在

ユナイテッドアローズ<7606>は大幅反発している。7日の取引終了後に発表した12月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比6.7%増と11カ月連続前年実績を上回ったことが好感されている。12月は例年に比べて気温が高かった影響で月初旬の動きは鈍めだったものの、月中旬からの気温低下に伴いニット、アウターなどの冬物衣料が好調に推移した。加えて、メンズのパンツ、シューズ、ウィメンズのジャケット、スカート、ワンピースなどの動きが目立った。なお、全社売上高は同2.6%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。

■すかいらーく <3197>  1,774円  +27 円 (+1.6%)  11:30現在

すかいらーくホールディングス<3197>は3日続伸。7日の取引終了後に発表した12月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比0.7%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて、祝日日数が1日多かったことによるプラスの影響に加えて、18年8月以降、デジタルマーケティングへのシフトを促進し、さまざまな媒体を駆使した販促活動を強化したことで客数が同1.9%増となったことが寄与した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,632円  +86 円 (+1.3%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが先行している。昨年12月下旬から外国為替市場では急速に円高基調となっていたが、目先は米国株市場が持ち直したことでリスク選好の流れにあり、外国為替市場でもドル高・円安方向に押し戻されている。足もと1ドル=108円台後半の推移となっており、輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株への買い戻しが入りやすくなっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,009.5円  +10.1 円 (+1.0%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>と石油資源開発<1662>が6日続伸。JXTGホールディングス<5020>も3日続伸するなど石油関連株が高い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前週末比0.56ドル高の1バレル48.52ドルと6日続伸した。サウジアラビアが原油輸出を削減する計画を立てている、と一部で報道されたことなどが材料視された。原油価格は中国景気の減速懸念などから昨年末にかけ下落基調を強めていたが、足もとでは反発局面にある。これを受け、日本の石油関連株にも見直し買いが入っている。

■田辺三菱製薬 <4508>  1,604円  +12 円 (+0.8%)  11:30現在

田辺三菱製薬<4508>は続伸。大和証券は7日、投資判断を「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」へ一段階引き上げた。目標株価は1600円で据え置いた。同社の主力製品である筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療剤ラジカヴァへの過度な期待が後退し業績見通しの厳しさは浸透するとともに、日本の薬価制度改革による同社への悪影響も株価に織り込み済みとしている。ただ、今後についてジレニア(多発性硬化症治療剤)やラジカヴァに次ぐ収益柱が欠けていることで、中期業績の減益基調が免れないと指摘。2019年3月期連結営業利益は前期比17%減の640億円(会社予想670億円)を見込んでいる。

■ジーンズメイト <7448>  404円  +61 円 (+17.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ジーンズメイト<7448>が急騰。7日の取引終了後に発表した12月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。月前半は例年に比べ気温の高い日が多かったため、冬物の動きが鈍く苦戦したが、月後半は気温の低下とセール効果もあって挽回した。また、注力しているレディースについては、プライベートブランドのスウェット類や、マフラー・スヌードなどの冬小物を中心に前期実績を上回った。

■アイレックス <6944>  3,060円  +431 円 (+16.4%) 一時ストップ高   11:30現在

アイレックス<6944>が大幅高。前日までマドを開けて連続ストップ高に買われ異彩を放ったがきょうも上値指向を継続、昨年9月の株式併合後初となる3000円大台を目前に捉えている。大容量・高速化を実現する次世代通信規格「5G」では通信・IT機器で高い実績を持ち、官需に強く防衛関連の側面も持つNEC<6701>が活躍のチャンスを手にする。特に安全保障面から中国通信機器最大手ファーウェイなど中国製品排除の動きが、NECグループには追い風となるとの思惑が市場にはある。アイレックスは通信系コア技術で優位性を発揮、NECグループを主要販売先としており、業容拡大期待を背景に投機資金流入が続いている。株式需給面では信用買い残が枯れている状態にあることも上値の軽さにつながっている。

●ストップ高銘柄

AKIBA <6840>  1,655円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   11:30現在

カワセコンピ <7851>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

シーズメン <3083>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

NCホールディングス <6236>  539円  +80 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジーニー <6562>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

シルバーライフ <9262>  4,930円  -1,000 円 (-16.9%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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