話題株ピックアップ【昼刊】:ネクステージ、エムスリー、サンバイオ

注目
2019年1月9日 11時40分

■ネクステージ <3186>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

中古車販売大手のネクステージ <3186> がストップ高。8日大引け後に発表した18年11月期の連結経常利益は前の期比26.7%増の41.8億円に伸びて着地。続く19年11月期も前期比31.4%増の55億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も大型店を中心とした販売店や買取専門店の積極的な出店を進め、31.8%の大幅増収を見込む。車検など整備や保険も収益拡大に貢献する。業績好調に伴い、前期の年間配当を2円→4円(前の期は1→3の株式分割前で6円)に増額し、今期も4円を継続する方針としたことも支援材料となった。前期は株式分割を考慮した実質配当が2倍の増配となる。

■JCRファーマ <4552>  5,520円  +440 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

JCRファーマ<4552>が大幅高で4日続伸。商用化の段階に入りつつある再生医療分野に再び光が当たっているが、iPS細胞や遺伝子治療のほか、サンバイオ<4592>で注目された細胞医薬品分野にマーケットの視線が熱い。同社は遺伝子組み換え技術に優れ、ホルモン製剤で実績が高いが、再生医療分野では健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った「テムセル」を市場投入しており、需要開拓が進んでいる。業績も13年3月期以来、前期まで6期連続で増収増益を続けるなど極めて好調。PERはやや高いものの成長期待を株価は織り込む途上にある。バイオ関連株人気が盛り上がるなか、実態の良さに着目した買いが継続している。

■新明和工業 <7224>  1,408円  +90 円 (+6.8%)  11:30現在

新明和工業<7224>が3連騰している。8日の取引終了後、従来18円を予定していた19年3月期の期末配当について、1円増額して19円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、年間配当は37円となる予定だ。また、20年3月期に創立70周年及び創業100周年を迎えることを記念して、20年3月期の中間配当で45円の記念配当を実施する方針をあわせて発表した。19年10月開催予定の取締役会に付議し最終決定するとしている。

■Kudan <4425>  14,820円  +910 円 (+6.5%)  11:30現在

Kudan<4425>やAmidAホールディングス<7671>、テノ.ホールディングス<7037>、ベルトラ<7048>といった直近IPO銘柄が高い。値幅取りを狙った買いが値動きの軽い直近IPO銘柄に流入している。Kudanはカメラなどのイメージングデバイスに高度な視覚能力を与える人工知覚(AP)のアルゴリズムを研究開発するベンチャーで12月19日に東証マザーズに新規上場した。成長期待は高く、株価は上場初日につけた1万5400円高値更新を目前に捉えている。AmidAHDはストップ高と急騰。12月20日に東証マザーズに新規上場。印鑑及びスタンプを中心としたインターネット通販サイト「ハンコヤドットコム」の運営などを主な事業としている。同社株には、改元に絡み印鑑やスタンプへの特需思惑が浮上している。テノ.ホールディングスは12月21日に東証マザーズと福証Qボードに新規上場。九州を中心に西日本や関東で保育所運営を主力としている。この日は前日に比べ14.1%高に買われ、上場初日につけた2424円の高値を更新している。ベルトラは一時、前日比8.8%高に買われた。同社は海外・国内の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイトを運営している。

■大日本住友製薬 <4506>  3,845円  +235 円 (+6.5%)  11:30現在

大日本住友製薬<4506>が3日続伸。3800円台に歩を進め、昨年12月中旬以降のもみ合い圏を上放れてきた。脳神経系再生細胞薬「SB623」の開発を手掛けるサンバイオ<4592>が物色人気を集めており、きょうは初の1万円大台に乗せ、時価総額も5000億円を突破した。再生医療分野に早くから経営資源を投入する大日住薬はサンバイオの株式5%超を保有する大株主であるとともに、サンバイオとは協業でSB623の開発を進捗させている。サンバイオ株上昇に伴う含み益拡大に加え、脳神経再生細胞薬に対するマーケットの期待も反映されている。

■FDK <6955>  1,033円  +63 円 (+6.5%)  11:30現在

FDK<6955>が急伸。きょう付けの日経産業新聞で、「次世代電池の本命とされる『全固体電池』の事業化を急ぐ。指先にのる小型のチップ型電池のサンプル出荷を始めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、同社が開発した全固体電池は、長さ4ミリメートル、高さと幅が2ミリのサイズで、電子部品のように装置に組み込めるという。また、20年以降の本格立ち上げをにらんで専門組織を発足したとあり、他社に先駆けてサンプル出荷を始めることで、シェア獲得を狙う考えのようだ。

■エムスリー <2413>  1,651円  +98 円 (+6.3%)  11:30現在

8日に発表した「LINE <3938> とオンライン医療事業を展開する合弁会社LINEヘルスケアを設立」が買い材料。

■サンバイオ <4592>  10,290円  +590 円 (+6.1%)  11:30現在

サンバイオ<4592>の上げ足が止まらない。きょうで4連騰となり昨年12月4日の上場来高値を更新、未踏の1万円大台乗せを果たした。開発中の脳神経再生細胞薬「SB623」は脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が見込める画期的新薬として、マーケットの期待が大きい。株価は2017年9月の時点では1500円近辺で推移していた。約1年4カ月で株価は約7倍に大化けしたことになる。時価総額は5000億円を突破し、同社が上場するマザーズ市場のなかで2位のメルカリに大差をつけて断トツとなっている。

■パルHD <2726>  2,922円  +156 円 (+5.6%)  11:30現在

パルグループホールディングス <2726> が急反発。8日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益が前年同期比20.3%増の39.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。積極的なブランドプロモーションや機動的な商品投入が奏功し、衣料事業の売上高が前年同期比8.4%増加したうえ、雑貨事業も27店舗出店し増収を確保したことが寄与。固定資産売却益や受取補償金を計上したことも最終利益を大きく押し上げた。

■LINE <3938>  4,085円  +165 円 (+4.2%)  11:30現在

LINE<3938>が4日続伸している。8日の取引終了後、エムスリー<2413>とオンライン医療事業を目的とした共同出資会社「LINEヘルスケア」を4日に設立したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新会社は、「LINE」の国内月間利用者数7800万人のユーザーベースと、エムスリーグループの「m3.com」における日本の臨床医の約9割にあたる27万人以上の医師会員、日本の薬剤師の半数超にあたる16万人以上の薬剤師の会員基盤と医療分野における知見やノウハウを生かし、「LINE」を活用した医療に関するQ&Aや遠隔健康医療相談、オンライン診療をはじめとするオンライン医療事業を展開するという。まずは19年中に遠隔健康医療相談サービスの開始を予定しているほか、法整備の進展を見ながら「m3.com」の薬剤師会員基盤を活用した処方薬の宅配サービスなども検討するとしている。なお、新会社の出資比率はLINE51%、エムスリー49%でLINEの連結子会社となる。

■アステラス製薬 <4503>  1,536円  +53 円 (+3.6%)  11:30現在

アステラス製薬<4503>は大幅高で3日続伸。この日の寄り前に、米アムジェンとの合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマと日本で共同開発を進めてきたヒト抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤イベニティについて、骨折の危険性の高い骨粗鬆症の治療薬として、世界各国に先駆けて厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。イベニティは骨形成促進剤で、骨形成促進と骨吸収抑制の両作用により、骨密度(BMD)を増加させ、骨折リスクを低下させる作用を持つ。また現在、米国食品医薬品局(FDA)及び欧州医薬品庁(EMA)でも販売許可申請について審査中で、各規制当局との連携も継続中としている。

■エービーシー・マート <2670>  6,260円  +210 円 (+3.5%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が反発している。8日の取引終了後に発表した12月度概況で、既存店売上高が前年同月比6.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年と比べて祝日が1日多かったことに加えて、北日本を中心とした降雪需要や新年へ向けた買い替え需要が好調に推移。商品別では防水防寒系シューズのほか、引き続きスポーツシューズ、キッズシューズ、アパレルの販売が好調だった。なお、全店売上高は同7.8%増だった。

■楽天 <4755>  803円  +20 円 (+2.6%)  11:30現在

楽天<4755>の上値追いが続いている。きょうで3日続伸となり、昨年12月20日以来約3週間ぶりに800円台を回復した。同社は8日取引終了後、台湾での銀行業参入を目指し、台湾の金融会社であるウォーターランド・フィナンシャル・ホールディングスと合弁会社を設立することを発表した。金融事業の海外展開により業容拡大への期待が高まり、目先筋の買いを誘導している。

■マクドナルド <2702>  4,900円  +120 円 (+2.5%)  11:30現在

日本マクドナルドホールディングス<2702>は4日続伸。8日の取引終了後に発表した12月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比8.8%増と37カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。毎年冬の風物詩として人気の「グラコロ」シリーズとして「超グラコロ」と「濃グラコロチーズフォンデュ」の2種類を販売したことが寄与。また、サイドメニューのチキンマックナゲットでクリスマスと正月用のキャンペーンを実施し、パーティ用の特別サイズと2種類の期間限定ソースを投入したことも好評だった。

■デュアルタップ <3469>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

デュアルタップ <3469> [東証2]が連日のストップ高。同社は東京23区の駅近マンション「XEBEC(ジーベック)」の開発・販売を手掛ける。8日午前、フィンテックサービスを提供するクラウドポート社と業務提携し、1円から不動産投資できる機会を提供すると発表。これを好材料視する買いが続いている。クラウドポートは8日から新しい資産形成のフィンテックサービス「Funds(ファンズ)」の提供を始めた。「Funds」は個人がスマートフォンひとつで1円から手軽にファンドへの投資を行い、分配金を得ることできるサービス。この「Funds」上でデュアルタップは「XEBEC」を中心とした東京23区の不動産に関係したファンドの組成を行う。発表を受けて顧客数や顧客層の拡大を期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄

AmidAH <7671>  2,000円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在

AKIBA <6840>  2,055円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在

NCホールディングス <6236>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在

麻生フオームクリート <1730>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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