話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、ラクスル、サンバイオ

注目
2019年1月9日 15時11分

■ネクステージ <3186>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

中古車販売大手のネクステージ <3186> がストップ高。8日大引け後に発表した18年11月期の連結経常利益は前の期比26.7%増の41.8億円に伸びて着地。続く19年11月期も前期比31.4%増の55億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も大型店を中心とした販売店や買取専門店の積極的な出店を進め、31.8%の大幅増収を見込む。車検など整備や保険も収益拡大に貢献する。業績好調に伴い、前期の年間配当を2円→4円(前の期は1→3の株式分割前で6円)に増額し、今期も4円を継続する方針としたことも支援材料となった。前期は株式分割を考慮した実質配当が2倍の増配となる。

■ラクスル <4384>  2,701円  +261 円 (+10.7%)  本日終値

ラクスル<4384>は大幅反発、大和証券は新規投資判断「1」、目標株価3900円でカバレッジを開始した。同社は18年5月東証マザーズに上場。インターネットによる印刷・広告のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」や物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を運営している。大和証券では「産業構造を変革するプラットフォームを多面展開している長期的な成長を志向している企業」として評価し、「零細企業の多い産業、多重下請け構造が存在している産業、需要と供給のミスマッチが発生している産業」が同社の参入を検討する市場となるとしている。現時点では「ラクスル」は黒字化を達成し、安定的な収益源に成長しており、「ハコベル」を第二の成長エンジンとするべく投資を今後積極化していく予定。同証券では26年7月期の営業利益を18年7月期比111倍の103億円になるとみている。

■サンバイオ <4592>  10,560円  +860 円 (+8.9%)  本日終値

サンバイオ<4592>の上げ足が止まらない。きょうで4連騰となり昨年12月4日の上場来高値を更新、未踏の1万円大台乗せを果たした。開発中の脳神経再生細胞薬「SB623」は脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が見込める画期的新薬として、マーケットの期待が大きい。株価は2017年9月の時点では1500円近辺で推移していた。約1年4カ月で株価は約7倍に大化けしたことになる。時価総額は5000億円を突破し、同社が上場するマザーズ市場のなかで2位のメルカリに大差をつけて断トツとなっている。

■JCRファーマ <4552>  5,520円  +440 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

JCRファーマ<4552>が大幅高で4日続伸。商用化の段階に入りつつある再生医療分野に再び光が当たっているが、iPS細胞や遺伝子治療のほか、サンバイオ<4592>で注目された細胞医薬品分野にマーケットの視線が熱い。同社は遺伝子組み換え技術に優れ、ホルモン製剤で実績が高いが、再生医療分野では健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った「テムセル」を市場投入しており、需要開拓が進んでいる。業績も13年3月期以来、前期まで6期連続で増収増益を続けるなど極めて好調。PERはやや高いものの成長期待を株価は織り込む途上にある。バイオ関連株人気が盛り上がるなか、実態の良さに着目した買いが継続している。

■エムスリー <2413>  1,680円  +127 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

8日に発表した「LINE <3938> とオンライン医療事業を展開する合弁会社LINEヘルスケアを設立」が買い材料。

■新明和工業 <7224>  1,408円  +90 円 (+6.8%)  本日終値

新明和工業<7224>が3連騰。8日の取引終了後、従来18円を予定していた19年3月期の期末配当について、1円増額して19円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、年間配当は37円となる予定だ。また、20年3月期に創立70周年及び創業100周年を迎えることを記念して、20年3月期の中間配当で45円の記念配当を実施する方針をあわせて発表した。19年10月開催予定の取締役会に付議し最終決定するとしている。

■アルヒ <7198>  2,159円  +131 円 (+6.5%)  本日終値

アルヒ<7198>が大幅反発。東海東京調査センターが8日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3100円に設定したことが好感された。同社は、フラット35をFC店舗を中心に販売する住宅ローン専門会社。同センターでは、19年3月期業績予想を会社側の営業収益224億円、税引前利益61億円に対して、営業収益230億円(前年比12.6%増)、税引前利益62億円(同19.3%増)を予想。FC中心に拠点網の拡大に伴うフラット35のオーガニック成長に、オリジナル商品(新商品含む)や提携銀行の変動金利商品の販売伸長が寄与すると見込んでいる。

■大日本住友製薬 <4506>  3,840円  +230 円 (+6.4%)  本日終値

大日本住友製薬<4506>が続急伸。3800円台に歩を進め、昨年12月中旬以降のもみ合い圏を上放れてきた。脳神経系再生細胞薬「SB623」の開発を手掛けるサンバイオ<4592>が物色人気を集めており、きょうは初の1万円大台に乗せ、時価総額も5000億円を突破した。再生医療分野に早くから経営資源を投入する大日住薬はサンバイオの株式5%超を保有する大株主であるとともに、サンバイオとは協業でSB623の開発を進捗させている。サンバイオ株上昇に伴う含み益拡大に加え、脳神経再生細胞薬に対するマーケットの期待も反映されている。

■不二製油グループ本社 <2607>  3,610円  +210 円 (+6.2%)  本日終値

不二製油グループ本社<2607>は反発。岩井コスモ証券は8日、同社の投資判断を従来の「B+」から「A」へ、目標株価を3900円から4200円へそれぞれ引き上げた。19年3月上期決算は採算重視の販売で減収営業増益となったものの、米チョコレート製造企業(Blommer社)買収費用の発生で通期営業利益は前期比で横ばいとみている。ただ、買収によって川上分野を確保できるうえに、得意とする油脂技術の導入や原料調達面の統合などで同社グループにおけるシナジーが見込めるとしており、20年3月期から業績寄与することにより大幅増益が期待できるとみている。同証券では、19年3月期連結営業利益が205億円(会社予想213億円)、20年3月期が240億円になる見通しを示している。

■パルHD <2726>  2,901円  +135 円 (+4.9%)  本日終値

パルグループホールディングス <2726> が急反発。8日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益が前年同期比20.3%増の39.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。積極的なブランドプロモーションや機動的な商品投入が奏功し、衣料事業の売上高が前年同期比8.4%増加したうえ、雑貨事業も27店舗出店し増収を確保したことが寄与。固定資産売却益や受取補償金を計上したことも最終利益を大きく押し上げた。

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