明日の株式相場見通し=投資家心理改善で堅調推移、材料不足で上値は限定的

市況
2019年1月15日 17時14分

あす(16日)の東京株式市場は、きょうの終値で日経平均株価が心理的フシ目の2万500円を上回ってきたことで、投資家心理がやや改善することが予想され、戻り待ちの売りをこなしながらの堅調な推移となりそうだ。ただ、勢いよく買い上がる材料には乏しいことから、上値は限定的となりそうだ。

市場関係者からは「きょうは、日本が休場だった14日に、中国が発表した昨年12月の貿易統計で輸出入が、予想外に減少したことを受けて世界景気の先行きに警戒感が高まり、アジアや欧米の株式が軟調に推移したことを引き継いで、日経平均は前週末比マイナス圏でのスタートとなった。ところが、中国の経済政策を取り仕切る国家発展改革委員会が“1~3月期に経済が良いスタートを切れるように目指す”と表明したことで、景気支援策への期待感が高まり、中国関連銘柄を中心に買い優勢に転じた。また、外国為替市場で、1ドル=108円台後半へと円安・ドル高が進行したことも買い支援材料となった」との見方が出ていた。

3連休明けとなった15日の東京株式市場は、前日の米株安もドル・円相場が円安方向に振れたことなどを背景にリスクを取る動きが継続した。日経平均株価終値は、前週末比195円59銭高の2万555円29銭と続伸した。

日程面では、18年の訪日外国人客数、12月の企業物価指数、11月の機械受注に注目。海外では、米連銀経済報告(ベージュブック)、18年の欧州新車販売、米12月の輸出入物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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