明日の株式相場見通し=手掛かり難で日経平均はこう着状態、売買代金減少傾向を懸念
あす(17日)の東京株式市場は、手掛かり材料難のなかで売り買いが拮抗し、日経平均株価はこう着状態となりそうだ。きょうは、前日に日経平均がフシ目の2万500円を上回っていたことや、外国為替市場で円高・ドル安が進行したことで利益確定の売りが優勢となった。ただ、2万400円を下回る水準では押し目買いも入り下落幅を縮小する推移となった。
市場関係者からは「米中貿易協議の先行きや、発表が佳境を迎えている米企業の10~12月期決算の内容など不透明な海外要因に加え、来週末から本格化する国内企業の10~12月期決算の発表が接近するにつれて、リスク回避の心理から手控え姿勢が一段と強まりそうだ。きょうの東証1部の売買代金は、2兆1581億円と減少傾向にある」との見方が出ていた。
16日の東京株式市場は利益確定売りに押され、日経平均は下値を探る展開を余儀なくされた。一時200円以上下落したものの、売り一巡後は下げ渋った。日経平均株価終値は、前日比112円54銭安の2万442円75銭と3日ぶり反落した。
日程面では、阪神・淡路大震災から24年、愛知県知事選告示(2月3日投開票)、G20財務相・中央銀行総裁代理会議(18日まで)、黒田日銀総裁が講演、15日時点の給油所の石油製品価格、12月の投資信託概況に注目。海外では、ASEAN外相会合(18日まで)、米12月の住宅着工件数、米1月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)