21日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で続伸、舜宇光学5.5%上昇

市況
2019年1月21日 18時00分

週明け21日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比105.73ポイント(0.39%)高の27196.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が76.08ポイント(0.72%)高の10713.05ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約1カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は903億3600万香港ドルとなった(18日は920億2500万香港ドル)。

米中通商摩擦の改善期待が持続する流れ。複数の米メディアは先週末、「劉鶴副首相の訪米を前に、中国は大規模輸入などの譲歩案を提示している」と報道した。米中が貿易交渉で歩み寄るとの観測が浮上している。劉鶴氏は1月30~31日にかけて、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン財務長官との通商協議する予定だ。中国の経済統計にも安心感。取引時間中に公表された2018年のGDP成長率は、前年比6.6%と前年実績(6.8%)を下回ったものの市場の事前予想と一致し、ネガティブなサプライズとみられなかった。中国政府の成長率目標「6.5%前後」を上回っている。18年12月分の各種統計では、小売売上高や鉱工業生産額が上振れした。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.5%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.4%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.9%高と上げが目立った。

業種別では、中国の海運がしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.2%高、中遠海運発展(2866/HK)が2.3%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%高で引けた。

小売や食品、家電など消費関連セクターも物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が9.1%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.7%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が9.0%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.4%高と値を上げた。

他の個別株動向では、北京市政府系の下水処理大手、北控水務集団(371/HK)が4.2%高と続伸。水力発電大手の中国長江電力(600900/SH)から出資を受け入れると発表したことが手がかり。業務提携も行う予定で、まずは南京(江蘇省)、長沙(湖南省)で上下水道事業を共同で展開し、長江沿いの都市へと提携エリアを拡大していく予定という。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.56%高の2610.51ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。食品・飲料や小売、家電など消費関連株、ハイテク株、海運株、資源・素材株、銀行・保険株、医薬品株なども買われた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.