話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jディスプレ、ソフトバンクG、JCRファ
■ジャパンディスプレイ <6740> 95円 +15 円 (+18.8%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ジャパンディスプレイ<6740>が急伸。22日付のウォール・ストリート・ジャーナルが、「台湾と中国の投資家グループからの出資受け入れを模索していることが分かった」と報じており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、台湾のタッチパネルメーカー、TPKホールディングおよび中国の政府系ファンド「シルクロード基金」との協議が詰めの段階を迎えているという。これにより、財務体質の強化につながるとの期待が高まったようだ。
■テーオーシー <8841> 798円 +20 円 (+2.6%) 本日終値
22日、テーオーシー <8841> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる460万株(金額で35億7880万円)を上限に、1月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,028円 +189 円 (+2.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は東証1部上場銘柄のなかで断トツの売買代金を集め、一時3%を超える上昇をみせた。全体相場は先物主導で急速に下げ渋り、日経平均はプラス転換する場面もあった。きょうは日銀の金融政策決定会合の結果と引け後に黒田総裁の記者会見を控えており、思惑が働いた可能性もある。日経平均寄与率の高い同社株は裁定買いの効果もあって戻り足を強めた。
■JCRファーマ <4552> 6,080円 +110 円 (+1.8%) 本日終値
JCRファーマ<4552>は続伸。午後1時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適応したハーラー症候群治療酵素製剤JR-171(血液脳関門通過型遺伝子組換えα-L-イズロニダーゼ)の非臨床試験データを、2月4日から8日にフロリダ州オーランドで開催される「15th Annual WORLDSymposium 2019」でポスター発表を行うとしており、これを好材料視した買いが入った。同シンポジウムは、ライソゾーム病の基礎研究から臨床応用をテーマに毎年米国で行われる国際学会。発表日時は現地時間5日の午後4時30分から6時30分までとしている。
■電通 <4324> 5,230円 +90 円 (+1.8%) 本日終値
電通<4324>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて、米国のデジタルマーケティング会社フィルター社の全株式を取得すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。フィルター社は、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供しており、「Fortune100」に選出される飲料・化粧品・トイレタリーなどの大手有力企業やテクノロジー関連企業が顧客。電通は買収後、グループのグローバルネットワーク・ブランドの一つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つマークル社と知見・ノウハウを融合させ、グループが提供するサービスの拡充を図るとしている。なお、同件による19年12月期業績への影響は軽微としている。
■リコー <7752> 1,131円 +18 円 (+1.6%) 本日終値
リコー<7752>が反発。大和証券は22日、同社の投資判断「3」から「2」へ、目標株価1200円から1400円へそれぞれ引き上げた。これまでの構造改革、収益性を重視した経営方針への転換を経て、同社の収益力が着実に向上している。加えて、会社側の事務機中心の事業から脱却を目指す戦略も着実に進展がみられており、当面は市場期待を上回る業績の推移が可能、とみている。19年3月期営業損益の予想については、前期の1156億円の赤字から黒字転換して、会社計画の850億円に対して970億円になるとしている。
■テルモ <4543> 6,307円 +97 円 (+1.6%) 本日終値
テルモ<4543>は3日ぶりに反発。22日の取引終了後、長崎大学と今年1月、消化管の再生医療分野で共同研究講座「消化器再生医療学講座」を開設したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。講座開設のきっかけとなった「自己筋芽細胞シートを用いた消化器再生医療と腹腔鏡デリバリーデバイスの開発」は長崎大学第3期重点研究課題(17~21年度まで)の一つで、いずれも長崎大学が特許を出願している。今後は、食道がんの合併症予防で細胞シートを使った臨床研究に実績のある江口晋教授ら移植・消化器外科と複数の講座が、十二指腸早期がん治療における細胞シート使用などに関し、テルモと協力して臨床応用を目指すとしている。
■アイホン <6718> 1,672円 +21 円 (+1.3%) 本日終値
アイホン<6718>はしっかり。きょう付けの日経産業新聞で「ベトナム工場の生産能力を倍増させる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、10億円弱を投じて2月に新棟を稼働させるとしており、これにより生産能力を従来の倍程度の年240万台程度に高めるという。モニター付きインターホンや病院向けナースコールの需要が高まっているのに対応するとしており、業績への寄与が期待されている。
■クックパッド <2193> 296円 +3 円 (+1.0%) 本日終値
クックパッド<2193>が4日ぶりに反発。この日の午前中、連結子会社のCookpadTVが、「つくおき」ブランドで作り置きレシピに関するレシピ本やレシピサイト、SNSアカウントを運営するモリノキと業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「つくおき」は森望さんと森ひろきさんの夫婦で13年に開始した、作り置きレシピサイト。今回の連携により、両社のインスタグラムアカウントの合計フォロワー数は190万人となることから、今後は料理動画の共同制作やCookingLIVE配信コンテンツの拡充、共同広告商品の販売などを行うとしている。
■SUBARU <7270> 2,469.5円 -88 円 (-3.4%) 本日終値
SUBARU<7270>が大幅続落。一部報道で、群馬製作所(群馬県太田市)での完成車の生産を停止していると報じられており、業績への影響を懸念した売りが出たようだ。記事によると、部品メーカーから調達している部品に不具合が見つかったことが要因としており、生産再開のメドもたっていないとしている。
株探ニュース