明日の株式相場見通し=手詰まり感増しこう着状態、25日移動平均線の攻防に
あす(24日)の東京株式市場では、10~12月期の決算発表本格化が迫るなか、主力株の売買が見送られる傾向が強まりそうだ。加えて、外国人投資家からは、株価指数先物に関連した物色が主体となっており、東証1部の売買代金はきょうで3日連続の2兆円台割れと低迷が続いている。日経平均は、25日移動平均線(2万491円83銭=23日)を巡る攻防が予想される。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が300ドルを超える大幅安となったことを嫌気して売り先行のスタートとなった。ただ、日銀金融政策決定会合で、一部で懸念されていた“実質的な浮動株比率が低下した値がさ株を抱える日経平均連動型ETFの買い入れ比率を低下させ、東証株価指数(TOPIX)型へ移行する”との方針変更が見送られたことから、日経平均先物に買い戻しが入り、下落幅が縮小する展開となった」との見方が出ていた。
23日の東京株式市場は、前日の米国株急落を受けリスク回避の売りに押された。ただ、日経平均は売り一巡後に底堅さを発揮し、一時プラス圏に浮上する場面もあった。日経平均株価終値は、前日比29円19銭安の2万593円72銭と小幅続落した。
日程面では、衆参両院の厚生労働委員会で毎月勤労統計の不正調査問題について閉会中審査、11月の消費動向指数に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会、米12月のCB景気先行総合指数が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)