話題株ピックアップ【夕刊】(1):カブコム、レーザーテク、クックパッド

注目
2019年1月24日 15時14分

■カブドットコム証券 <8703>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

カブドットコム証券<8703>はストップ高。日本経済新聞・電子版は24日、KDDI<9433>が同証券に対して「出資する方向で調整に入った」と報道。出資額は最大1000億円規模に達する可能性がある、と伝えている。この報道を受け、東京証券取引所は午前8時20分から売買停止の措置をとったが、午後0時21分に売買を再開。後場の市場で同社株は買い殺到状態となった。カブドットコム証券には、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>の三菱UFJ証券ホールディングスが52%の株式を保有する筆頭株主となっている。三菱UFJ銀行も6%強の株式を保有している。報道によれば、同グループは引き続き、株式を保有する見通し。KDDIはTOBを通じて同社株を取得するとみられており、「買い付けが成立すれば同証券は上場廃止になる公算が大きい」と報じられている。

■フジオフードシステム <2752>  2,135円  +231 円 (+12.1%)  本日終値

23日、東証がフジオフードシステム <2752> [JQ]を30日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■山梨中央銀行 <8360>  1,492円  +150 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

23日、山梨中央銀行 <8360> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.13%にあたる38万株(金額で6億4600万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から3月22日まで。また、発行済み株式数の2.85%にあたる100万株の自社株を消却する。消却予定日は2月22日。

■レーザーテック <6920>  3,335円  +300 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

レーザーテック<6920>が4日ぶり急反発。米半導体大手企業の決算を受けて、目先半導体関連株に対する風向きが変わっている。直近では23日に発表された米テキサス・インスツルメンツ(TI)の18年10~12月期決算が、時間外取引で同社株を押し上げる契機となっており、この流れが東京市場にも波及している。TIの売上高は市場予測を下回ったが、1株利益については予測を上回ったことが好感された。きょうは東京エレクトロン<8035>を筆頭に半導体関連株に買いが流入しており、半導体生産過程で不可欠のマスクブランクス検査装置で独占的シェアを有するレーザーテックにも水準訂正期待の買いを誘導した。

■クックパッド <2193>  325円  +29 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

クックパッド<2193>が高い。同社は23日、生鮮食品スーパー「クックパッドマート」が手掛けるオフィス配送サービスの第一弾として、GMOクラウド<3788>への配送を開始したと発表。あわせて、受け取り場所にはGMOクラウドが提供している人工知能(AI)による実店舗の来店者分析サービス「Diversity Insight for Retail byGMO」を設置し、クックパッドマートの利用者動向分析の実証実験を共同で行うとしており、これが材料視されたようだ。また、同日には子会社のCookpadTVが、作り置きレシピに関する本やサイト、SNSアカウントを運営し、インスタグラムで100万人超のフォロワーを持つ「つくおき」と業務提携したことも明らかにしている。

■カワチ薬品 <2664>  2,050円  +168 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

カワチ薬品 <2664> が急反発。23日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.5%減の47.6億円で着地。ただ、通期計画の59億円に対する進捗率は80.7%となり、業績上振れ期待が浮上しているようだ。価格競争の激化を背景に既存店売上高の前年割れが続いたほか、販管費の増加なども利益を圧迫した。一方、直近3ヵ月の実績である10-12月期(第3四半期)の経常利益は原価率が改善し、前年同期比25.3%増の13.8億円と回復した。

■ペプチドリーム <4587>  4,560円  +315 円 (+7.4%)  本日終値

ペプチドリーム<4587>が大幅反発。23日の取引終了後、塩野義製薬<4507>と脳移行性を向上させるカーゴペプチドを含む、複数のペプチド―薬物複合体(PDC)創製に関する包括的な共同研究契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同研究は、脳移行性に関わることが知られる複数の標的分子に対し、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステムを用いて医薬品および医薬品候補化合物の脳移行性を向上させるカーゴペプチドを見出し、これに塩野義薬が選定した医薬品・医薬品候補化合物を付加することで、新たなPDC医薬品を創製することが目的という。また、同契約の締結に伴い、ペプドリは塩野義薬から契約一時金(および共同研究費)を受領するほか、今後、非臨床および臨床試験の進捗状況に合わせて目標達成報奨金(マイルストーンフィー)や、製品化後は売り上げ金額に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。

■ニコン <7731>  1,828円  +115 円 (+6.7%)  本日終値

ニコン<7731>が大幅続伸。同社は23日、オランダの半導体露光装置大手ASML及びドイツのカールツァイスと、露光装置やデジタルカメラの特許に関する訴訟について和解することで覚書を結んだと発表。これが材料視されたようだ。この合意覚書は、欧州、日本、米国でのすべての訴訟が対象で、3社は2月に和解及びクロスライセンスに関する最終契約を締結し、3社間のすべての訴訟を取り下げる予定。また、ASMLとカールツァイスからニコンに対して総額約190億円の支払いが含まれ、更に最終契約の締結日から10年間、液浸露光装置の年間売上高の0.8%に相当する金額のライセンス料を相互に支払うクロスライセンスの合意も明記されている。

■RPAホールディングス <6572>  3,300円  +205 円 (+6.6%)  本日終値

RPAホールディングス<6572>は反発。岩井コスモ証券は23日付で、投資判断「A」、目標株価4000円を継続した。同社はRPA(パソコンの定型作業を自動化するソフトウェア型ロボット)業界の国内におけるリーディングカンパニー。人手不足解消や業務効率化向上などを目的に「RPA」を導入する企業が増える中、同社はその恩恵を享受するとの位置づけであり、中期的な成長が期待できるとしている。営業利益については19年2月期が会社側計画と同じく、前期比95%増の9億600万円、20年2月期が今期予想比で66%増の15億円になるとみている。

■KOA <6999>  1,412円  +85 円 (+6.4%)  本日終値

KOA<6999>は3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(18年4~12月)連結業績予想について、売上高が421億円から423億7500万円(前年同期比8.4%増)へ、営業利益が40億9000万円から43億9300万円(同2.0%増)へ、純利益が1億5200万円から2億6700万円(同92.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主に国内売上高が増加したことに加えて、実績為替レートが想定より円安に推移したこことなどが寄与した。

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