話題株ピックアップ【昼刊】:ユーザベース、SUMCO、メルカリ

注目
2019年1月25日 11時40分

■ユーザベース <3966>  2,164円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

ユーザベース <3966> [東証M]がストップ高。24日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の3.5億円→5億円に42.9%上方修正。減益率が32.4%減→3.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。昨年7月に買収した米クオーツ社の業績が計画を大きく上回ったことが収益を押し上げた。

■カブドットコム証券 <8703>  538円  +76 円 (+16.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

カブドットコム証券<8703>が一時連続ストップ高に買われた。24日に日本経済新聞がKDDI<9433>が同証券に対して「出資する方向で調整に入った」と報道したことが、引き続き材料視されている。出資額は最大1000億円規模に達する可能性がある、いう。カブドットコム証券には、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大株主となっているが、同グループは引き続き、株式を保有する見通し。KDDIはTOBを通じて同社株を取得するとみられており、「買い付けが成立すれば同証券は上場廃止になる公算が大きい」と伝えられている。2月にも株式の取得価格や比率などの詳細が固まり、今後数カ月内に株式が取得される見込み。カブドットコム証券とKDDIでは24日に「決定した事実はない」とコメントを発表しているが、市場ではTOBに対する期待が広がっている。

■SUMCO <3436>  1,436円  +117 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

SUMCO<3436>が続急伸したほか、信越化学工業<4063>も3日続伸とシリコンウエハー大手が戻り足を鮮明としてきた。ここにきて米国の半導体関連企業の決算を境に買い戻しの動きがにわかに加速している。前日の米国株市場ではエヌビディアが6%近く水準を切り上げ、アプライドマテリアルズが10%を超える上昇、ラムリサーチが16%高、ザイリンクスは18%高と半導体フィーバーと言ってもよい地合いだった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5.7%高と急伸、これが東京市場にも半導体株高ムードをもたらせている。前日、米株市場で取引終了後に発表された米インテルの決算は市場コンセンサスに届かず、時間外で売られる展開となったが、市場では「半導体関連も業績内容の良いところと悪いところが二極化している傾向があるが、現状はショートカバーが総花的に入っている。東京市場でもその流れに準じており、シリコンウエハーなど半導体素材を手掛ける企業にも昨年12月以来の大幅な調整で値ごろ感が出ている」(国内ネット証券)という。

■ラクスル <4384>  2,733円  +159 円 (+6.2%)  11:30現在

ラクスル<4384>が大幅続伸となっている。25日付の日本経済新聞が「人手不足が深刻な物流業界で、運送会社が運転手や車両をシェアする機運が高まっている」と報道。同社は24日に、一般貨物(2トンや4トンのトラック)を取り扱う運送会社向けに、物流業界全体を効率化するための新サービス「ハコベルコネクト」の提供を2月12日から提供すると発表しており、これが材料視されているようだ。「ハコベルコネクト」は、物流業界最大の課題であるドライバー不足を解消するための一般貨物事業者及び大手物流荷主向け求配車サービス。これまで運送会社と荷主のマッチングサービスとして提供してきた「ハコベル」は、軽トラックやカーゴなどを扱う軽貨物事業者と荷主のマッチングに特化し、名称を「ハコベルマッチング」に変更する。

■フェローテク <6890>  951円  +53 円 (+5.9%)  11:30現在

フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が続急伸。24日大引け後、中国子会社・上海漢虹が販売したシリコン結晶製造設備のリース契約に係る未払いリース料を巡り、中航国際に提訴された民事訴訟で和解が成立したと発表しており、これを材料視する買いが向かったようだ。原告である中航国際に対し、買い戻し金として和解金約7.2億円を支払うことで合意した。同社は訴訟損失引当金として18年3月期第4四半期と19年3月期第2四半期に合計12.3億円計上をしており、差額が発生する見込み。なお、今回の和解に伴う会計処理と金額については現在精査中とし、19年3月期業績予想の修正を要する場合には、判明次第公表するとしている。

■スシローGH <3563>  6,170円  +310 円 (+5.3%)  11:30現在

スシローグローバルホールディングス<3563>が4連騰となっている。同社は24日取引終了後に、シンガポールの現地子会社が増資を行い、その全額を引き受けると発表した。現地子会社は、同国での店舗進出に関する調査・検討を目的に18年10月に設立されたが、より具体的な店舗進出に向けた取り組みを行うため増資を実施することを決めたという。これを受けて、海外展開の更なる拡大による業績への寄与などが期待されているようだ。

■アズワン <7476>  7,610円  +350 円 (+4.8%)  11:30現在

アズワン<7476>が大幅反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年4~12月期の連結純利益は前年同期比20%増の約38億円と、同期間として6年連続で最高を更新したようだ」と報じられており、足もとの好業績観測を好材料視した買いが入っている。記事によると、ネット販売事業で顧客の購買サイトを自社ページに接続させる集中購買の利用が伸びたことが牽引役となったという。なお、決算発表は1月31日を予定している。

■旭化成 <3407>  1,207円  +55 円 (+4.8%)  11:30現在

旭化成<3407>が大幅続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2002年以来、約17年ぶりの自社株買いに踏み切る公算が大きい」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、18年4~12月期の連結営業利益が前年同期比約5%増の1600億円前後となり、同期間として2年連続で過去最高となったもようとしており、自社株買いは、好業績で積み上がった手元資金を活用して株主還元を厚くするのが目的という。なお、第3四半期の決算発表は2月7日を予定している。

■メルカリ <4385>  2,292円  +92 円 (+4.2%)  11:30現在

メルカリ<4385>が続伸。大和証券は24日、同社株の投資判断を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は3700円としている。フリマアプリ最大手の同社に対して、「国内、海外ともに急成長を遂げており、長期的な収益拡大が続こう」と指摘。同社の18年6月期から23年6月期までの5年間の売上総利益の年平均成長率は38.1%に達する、と予想している。中古品市場でのシェアアップの余地は大きいとみており、北米メルカリも急速な成長を見込んでいる。同証券では19年6月期の連結営業損益を146億円の赤字(前期は44億円2200万円の赤字)、20年6月期は同107億円の赤字を見込むが、21年6月期に84億円の黒字に転換し、26年6月期に808億円の黒字を予想している。北米事業も22年6月期に黒字転換するとみている。

■日本電産 <6594>  12,805円  +455 円 (+3.7%)  11:30現在

日本電産<6594>は続伸。岩井コスモ証券は24日付で、同社への投資判断「A」を継続した。目標株価は20300円から14100円に見直した。米中貿易摩擦など政治要因が絡み11月以降の同社の経営環境が悪化し、19年3月期業績予想の大幅な下方修正に追い込まれた。しかし、株価はすでに最悪シナリオを織り込み済みであり、同社の中長期的な成長ポテンシャルは全く変わっていないこと、さらに、過去にも下方修正後に業績が急回復した実績があること、決算発表と同時に自社株買いを発表し、株主重視の姿勢を示したことで同社を高く評価できる、としている。また、市場の関心は来期業績に移ると指摘しており、同証券は業績の回復について、来期の上期は緩やか、下期が顕著、とみている。同証券では19年3月期営業利益は会社予想の1450億円に対し1470億円(前期比12%減)とみており、20年3月期の同利益は今期推定比12%増の1650億円に回復すると予想している。

■東京エレクトロン <8035>  15,230円  +500 円 (+3.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が続伸歩調。前日の米国株市場では半導体関連が総じて強い動きを示し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5.7%高と急反発した。この流れが東京市場にも及んでいる。米国株市場の取引終了後に発表された米インテルの決算発表で、10~12月期の売上高が大方の予測を下回り、1~3月期の業績見通しも市場コンセンサスに届かなかったことで、同社株は時間外取引で大きく売られた。ただ、半導体関連セクターは目先風向きが変わっており、影響は限定的となっている。

■オービック <4684>  9,080円  +210 円 (+2.4%)  11:30現在

オービック<4684>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3月期通期の年間配当を従来予想(前期並みの115円)から20円増の135円とする公算が大きい」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、企業の省力化投資活発化を背景に、増益のメドが立ったため、実質7期連続の増配に踏み切るという。なお、第3四半期の決算発表は29日を予定している。

■第一生命HD <8750>  1,777円  +34.5 円 (+2.0%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>は続伸している。同社はこの日、米国子会社のプロテクティブ・ライフ社を通じて、コロラド州のグレートウェスト・ライフ&アニュイティ―・インシュアランス社が保有する個人保険・年金の既契約ブロックを買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。プロテクティブ社は伝統的な生命保険事業、個人年金事業などのリテール事業に加えて買収事業に強みを持っており、グレートウェストの買収は通算57件目となる。今回の買収は、北米における更なる成長と収益拡大を目指したもので、契約件数は約24万件。また、総投資金額は約12億ドル(約1300億円)を見込んでいる。なお、買収は米国監督当局による認可等を前提としており、19年6月ごろまでをメドに買収手続の完了を予定している。

■ガンホー <3765>  250円  +4 円 (+1.6%)  11:30現在

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が4日続伸。24日の取引終了後、パズルRPG「パズル&ドラゴンズ」の日本国内での累計ダウンロード(DL)数が、1月17日付で5100万を突破したと発表しており、これが好感されている。同アプリは、12年2月のサービス開始以降、7年近くが経過しているが、引き続きDL数を伸ばしている。

■チェンジ <3962>  4,400円  +60 円 (+1.4%)  11:30現在

チェンジ<3962>が4連騰と気を吐いている。株価は25日移動平均線を足場に舞い上がる展開、1月18日につけた4545円の上場来高値を指呼の間に捉えている。同社はロボティクスを活用した業務自動化プロジェクトなど、最新IT技術を駆使した合理化サービスを展開する異色企業だが、時流に乗り業績成長が加速している。19年9月期は前期比47%営業増益見通し。前日引け後には、デジタル技術の定額制eラーニング「RETOMO」の提供を開始することを発表、これが株高トレンドを後押ししている。

■テックポイント・インク <6697>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在

テックポイント・インク<6697>がストップ高。24日の取引終了後、同社の映像受信用半導体「TP2850」が、中国華南地区の大手カーナビ開発メーカーであるXYオート社の4G・WiFi対応の新製品シリーズに全面採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同製品は、同社の独自規格「HD-TVI」を採用した1チャンネルレシーバーで、高品質な標準規格であるCVBS信号およびハイビジョンアナログビデオ信号の受信に対応している。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ショクブン <9969>  375円  +80 円 (+27.1%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

ETFS金属 <1676>  7,890円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.