31日の米国市場ダイジェスト:NYダウ15ドル安、利益確定の動きが広がる

市況
2019年2月1日 7時35分

■NY株式:NYダウ15ドル安、利益確定の動きが広がる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は15.19ドル安の24999.67、ナスダックは98.66ポイント高の7281.74で取引を終了した。昨日の株価上昇を受けて利益確定の動きが強まり、ダウ構成銘柄を中心に売りが先行。その後は米連邦準備理事会(FRB)による利上げ一時停止の方針が好感されたほか、米中貿易交渉への楽観的な見方が広がり、S&P500やナスダック総合指数が堅調推移となった。セクター別では、メディアや電気通信サービスが上昇する一方で素材や銀行が下落した。

SNSのフェイスブック(FB)は、過去最高益を更新したほか、北米での1日当たりアクティブユーザー数(DAU)が増加し大幅上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、サブプライムローンに対する調査に関する司法省との合意や、債務削減強化を発表し急騰。一方で、化学メーカーのダウ・デュポン(DWDP)は、19年度の減益を予想し大幅下落。決済サービスのペイパル(PYPL)は、業績見通しを引き下げ軟調推移となった。

マーケット終了後にオンライン小売のアマゾン(AMZN)が発表した決算は、一株利益及び売上高とも予想を上振れた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米住宅関連指標改善でドル下げ渋り

1月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円50銭まで下落後、108円94銭まで戻しており、108円89銭で引けた。年内の米利上げ観測は後退したほか、米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、米雇用統計への警戒感からドル売りが加速した。その後、米11月新築住宅販売件数は至上予想を大幅に上回ったことや、対欧州通貨でのドル買いの動きを意識してドル・円は下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1495ドルから1.1436ドルまで下落し、1.1448ドルで引けた。タカ派として知られるバイトマン独連銀総裁は、ドイツ経済について悲観的な見解を示したため、欧州中央銀行(ECB)によるすみやかな利上げ観測が後退し、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、124円95銭から124円50銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3160ドルまで急伸後、1.3098ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9953フランから0.9908フランのレンジで上下に振れた。

■NY原油:反落で53.79ドル、戻り売りが上値を抑える

NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:53.79 ↓0.44)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-0.44ドルの53.79ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時53.62ドルまで売られた。ポジション調整的な売りが入ったようだ。米国内における原油在庫の増加幅は市場予想を下回っているものの、生産拡大に対する警戒感は消えていないため、55ドル近辺には戻り売りの興味が残されているようだ。為替相場がユーロ安・ドル高に振れたことも、一部で嫌気されていたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.47ドル -0.60ドル(-2.06%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.30ドル -0.49ドル(-1.15%)

ゴールドマン・サックス(GS)198.01ドル -4.47ドル(-2.21%)

インテル(INTC) 47.12ドル -0.42ドル(-0.88%)

アップル(AAPL) 166.44ドル +1.19ドル(+0.72%)

アルファベット(GOOG) 1116.37ドル +27.31ドル(+2.51%)

フェイスブック(FB) 166.69ドル +16.27ドル(+10.82%)

キャタピラー(CAT) 133.16ドル +3.05ドル(+2.34%)

アルコア(AA) 29.68ドル +0.09ドル(+0.30%)

ウォルマート(WMT) 95.83ドル +1.03ドル(+1.09%)

スプリント(S) 6.24ドル +0.20ドル(+3.31%)

《SF》

提供:フィスコ

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