明日の株式相場見通し=米大統領の一般教書演説前に手控え、上値の重さ際立つ推移に
あす(5日)の東京株式市場は、現地5日(日本時間6日)のトランプ米大統領の一般教書演説を目前にして売り買いともに手控えムードが強まりそうだ。日経平均はきょうまで3日続伸の強調展開となっているものの、取引時間中の値動きを見ると、上値の重さが際立つ推移となっている。決算発表を手掛かり材料とした個別銘柄物色以外は、売買代金面でも盛り上がりを欠いている。
市場関係者からは「今回のトランプ米大統領の一般教書演説は注目度が高い。持論のメキシコ国境への壁の建設費用を巡って民主党との対立が続き、政府機関の閉鎖に追い込まれるなかで、支持率回復のためにも今後の具体的な経済政策プランを示す必要がある。また、懸案の米中貿易交渉、米朝首脳会談、ベネゼエラ問題などにも言及することになりそうだ。今後の世界各国の株式市場や、外国為替市場に影響を与える可能性が高く、注視が必要だ」との見方が出ていた。
週明け4日の東京株式市場は、終始買い優勢の展開で日経平均は一時、2万900円台まで上昇する場面もあった。ただ、戻り売り圧力も意識されるなかフシ目の2万1000円台には届かず上値も重かった。日経平均株価終値は、前週末比95円38銭高の2万883円77銭と3日続伸した。
日程面では、海外で、トランプ米大統領が一般教書演説、米1月のISM非製造業景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)