【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 狙うは上値余地残す“回復途上”銘柄!

市況
2019年2月3日 9時30分

「狙うは上値余地残す“回復途上”銘柄!」

●好ましい緩やかな上昇ピッチ

東京市場はすでに2月相場に入った。今月は上がるのか下がるのか。これが目先の最大関心事になるが、ここではあらためて1月相場を振り返っておきたい。

2月相場は当然、1月相場を踏まえての展開になるからだ。

そこで、1月相場。日経平均株価の月足チャートは大発会1万9655円からの発進になり、月末31日は2万0773円。もちろん、チャートは陽線だった。

12月が大きな陰線だったことを思えば、1月の陽転はそれだけで価値があるが、私に言わせると、急反発という形にはならず、緩やかな浮上になった。これが好ましい、となる。

東京市場は上昇ピッチが早ければ、その時は楽しいのだが、海外で気掛かり材料が出現するとたちまち値が崩れてしまい、1ヵ月ほどそれが続いてしまう。

それに、いまはまだ市場マインドは冷え切ったままだ。そのため、積極的な買いは少ないのが実際だ。

一部積極派の投資家が、こぞって参戦したサンバイオ <4592> [東証M]が崩れてしまったのも痛い。同社株は開発中だった再生細胞医薬品が臨床試験で評価未達となったことで急落、いや、暴落してしまったわけだが、「希望の光」だっただけに、サンバイオはもちろん、共同開発企業だった大日本住友製薬 <4506> の急落も医薬品全体の足を引っ張る形になっている。

●創薬関連はストーリーに熱せずクールに!

それにしても思うのだが、創薬株人気の高さには驚く。私は創薬関連株への投資については、「製薬に成功すると信じないで、投資するならOKですよ」と言っている。

創薬関連銘柄は、昔から急騰急落を繰り返してきた。そして、最後にババを掴んだ投資家のほとんどは、「この薬は素晴らしい。認可されれば会社は途方もなく儲かる」と信じて疑わないというタイプだ。

そして実際、株価は一時はそんな話で盛り上がって上昇するので、それにつき合うのは悪くない。しかし、素晴らしいストーリーを丸ごと信じてしまうと痛い思いをする。

それゆえ、創薬関連銘柄を手掛ける場合は、話半分どころか話を信じるのはゼロにして、みんながどんどん買ってくるから自分も乗ってみるか、ぐらいの気持ちで投資するのがよい。

要するに、ストーリーに熱くなるのではなく、クールに投資する。こういうことだ。

さて、原稿が長くなってしまったので、注目銘柄を。

ここは安値から回復に向かってはいるものの、まだ以前の高値にはほど遠い銘柄を中心に狙っていきたい。

そこで、まずはM&Aキャピタルパートナーズ <6080> だ。 M&A仲介成約件数の減少が懸念されていたが、それが下げ止まったとのこと。株価も緩やかに浮上中のため、さらなる上昇が見込める。

いまなお店舗増が続き、収益も伸び続けているクスリのアオキホールディングス <3549> も、値動きは緩やかながら上昇基調は不変とみる。

彼岸に向けて墓や仏壇の購入を考えたくなるもの。その際によく利用されるサイトを運営している鎌倉新書 <6184> も、ここから水準を上げていく確率が高い。

半導体関連株は値動きが激しくなってるが、需要そのものは落ちない。そこでウエハー大手のSUMCO <3436> だ。

手術用針、眼科用ナイフ、歯科治療用機器類のメーカーであり、それぞれ好需要に恵まれているマニー <7730> も、現在の押し目は狙ってみたいところだ。

そして最後に、勤怠管理など業務ソフトに強いチームスピリット <4397> [東証M]を。

2019年2月1日 記

株探ニュース

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