4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ175ドル高、ハイテク株を選好

市況
2019年2月5日 7時42分

■NY株式:NYダウ175ドル高、ハイテク株を選好

米国株式相場は上昇。ダウ平均は175.48ドル高の25239.37、ナスダックは83.67ポイント高の7347.54で取引を終了した。前週の雇用統計や製造業景況指数が堅調な内容となり、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ一時停止の方針に懐疑的な見方が広がり、今週の連銀高官の講演内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。その後は引け後に予定される検索大手アルファベットの決算への期待から、ハイテク株を中心に上昇した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

バッテリー技術のマックスウェル・テクノロジーズ(MXW)は、電気自動車のテスラ(TSLA)による買収に合意し、急騰。ピザチェーンのパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は、アクティビスト(物言う株主)のスターボード・バリューが2億ドル出資したことが明らかとなり上昇。PCメーカーのデル(DELL)は、ポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントが持分比率を引き上げ買われた。一方で、昨日開催された全米フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦であるスーパーボウルの視聴率が振るわず、メディアのCBS(CBS)が売られた。

マーケット終了後に検索大手のアルファベット(GOOGL)が発表した10-12月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利上昇や株高を意識したドル買い

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円16銭まで上昇後、109円83銭まで反落し、109円89銭で引けた。先週1日に発表された予想を上回る内容の米1月雇用統計を受け、米国経済の順調な成長に楽観的見方が広がり、米債利回りの上昇に伴うドル買いが続いた。その後、11月製造業受注や11月耐久財受注改定値が市場予想を下回ったため、リスク選好的なドル買いはやや後退した。

ユーロ・ドルは、1.1451ドルから1.1425ドルまで下落し、1.1438ドルで引けた。ユーロ・円は、125円95銭まで上昇後、125円57銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.3103ドルまで上昇後、1.3029ドルまで下落した。予想以上に落ち込んだ英国の1月建設業PMIを失望したポンド売りが観測されており、ポンド・ドルの上値は重くなった。ドル・スイスは、0.9973フランから0.9994フランのレンジでもみ合った。

■NY原油:反落で54.56ドル、戻り売りの興味残る

NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:54.56 ↓0.70)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-0.70ドルの54.56ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時53.29ドルルまで下落した。ドル高が嫌気されたが、株高を意識した買いも入った。ただ、米国内における生産拡大に対する警戒感は消えていないため、戻り売りの興味は残されているようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.88ドル +0.50ドル(+1.76%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.46ドル +0.64ドル(+1.53%)

ゴールドマン・サックス(GS)197.72ドル +1.18ドル(+0.60%)

インテル(INTC) 49.22ドル +0.49ドル(+1.01%)

アップル(AAPL) 171.25ドル +4.73ドル(+2.84%)

アルファベット(GOOG) 1132.80ドル +22.05ドル(+1.99%)

フェイスブック(FB) 169.25ドル +3.54ドル(+2.14%)

キャタピラー(CAT) 130.88ドル -0.03ドル(-0.02%)

アルコア(AA) 29.09ドル +0.49ドル(+1.71%)

ウォルマート(WMT) 94.77ドル +0.91ドル(+0.97%)

スプリント(S) 6.24ドル +0.02ドル(+0.32%)

《SF》

提供:フィスコ

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