7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ220ドル安、米中交渉への楽観的な見方が後退

市況
2019年2月8日 7時43分

■NY株式:NYダウ220ドル安、米中交渉への楽観的な見方が後退

米国株式相場は下落。ダウ平均は220.77ドル安の25169.53、ナスダックは86.93ポイント安の7288.35で取引を終了した。欧州委員会がユーロ圏成長見通しを下方修正したことで欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。クドロー国家経済会議議長が米中交渉の合意まで「距離がある」との見方を示したほか、トランプ大統領も3月2日の期限まで習首席と会うことはないだろうと語り、先行き不透明感から下落となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が下落した。

衣料品のタペストリー(TPR)は、決算内容及び業績見通しが予想を下回り大幅下落。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、1-3月期の売上高見通しが予想を下振れ下落。長期金利の低下でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業が軒並み売られた。一方で、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、決算内容が好感され大幅上昇となった。

マーケット終了後に、旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)が発表した10-12月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円上げ渋り、米中協議進展への期待後退

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円61銭まで下落後、109円88銭まで反発し、109円81銭で引けた。世界経済の成長減速や米中貿易協議への不透明感を嫌ってリスク回避の円買いが観測された。米国の週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったこともドル売り材料となった。しかし、対欧州通貨でドル買いが活発となったことから、ドル・円の下値は限定的となった。

ユーロ・ドルは1.1330ドルまで下落後、1.1360ドルまで反発したが、1.1338ドルで引けた。欧州連合(EU)委員会が域内経済成長見通しを大幅に引き下げたことを受けたユーロ売りが継続。ユーロ・円は、124円35銭から124円74銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.2903ドルから1.2996ドルまで上昇。英中央銀行MPCの会合で市場の予想通り金融政策を据え置き、成長見通しを引き下げたが、カーニー総裁が利上げの可能性を排除しなかったため、ポンドのショートカバーが加速した。ドル・スイスは、1.0000フランへ下落後、1.0025フランまで上昇した。

■NY原油:反落で52.64ドル、米中貿易協議進展に対する懐疑的な見方が浮上

NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:52.64 ↓1.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-1.37ドルの52.64ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時51.80ドルまで売られた。米中貿易協議の進展に対する懐疑的な見方が浮上したことや、米国株安を嫌気してポジション調整的な売りが入った。通常取引終了後に原油先物相場はやや持ち直したが、上値の重さは払拭されていないようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.24ドル -0.49ドル(-1.71%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.48ドル -0.90ドル(-2.12%)

ゴールドマン・サックス(GS)193.07ドル -3.55ドル(-1.81%)

インテル(INTC) 49.23ドル -0.67ドル(-1.34%)

アップル(AAPL) 170.94ドル -3.30ドル(-1.89%)

アルファベット(GOOG) 1098.71ドル -16.52ドル(-1.48%)

フェイスブック(FB) 166.38ドル -4.11ドル(-2.41%)

キャタピラー(CAT) 128.78ドル -1.76ドル(-1.35%)

アルコア(AA) 27.29ドル -1.26ドル(-4.41%)

ウォルマート(WMT) 96.73ドル +1.09ドル(+1.14%)

スプリント(S) 5.90ドル +0.06ドル(+1.03%)

《SF》

提供:フィスコ

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