【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ いま注目すべき銘柄「3つの条件」

市況
2019年2月17日 9時30分

「いま注目すべき銘柄『3つの条件』」

●禁じ手強行のトランプ、市場への影響は?

トランプ大統領ならこの手を使いそうだな、と思えた「非常事態宣言」という禁じ手。期待(?)に応えて断行する方向だというのだから、「さすが」というほかない。

戦時下でもない状況での「非常事態宣言」には確かに大変な違和感がある。しかし、国境を越えて不法移民が大量に流入し続けている米国では受け止め方が違うのかもしれない。

トランプ大統領はこのような状況を踏まえて大きな賭けに出ている形であり、正直、株式市場への影響が懸念される。

しかし、ここは、前例のないことが起きた場合の通例として、一息入れたい。議会ではもちろん与野党の対立が激しくなる。これは避け難いが「肝心の米国経済への影響は?」となると、すぐに大きくマイナスすることはまず考えられない。

前述したように与野党の対決は激しくなるものの、最終的には司法の判断を仰ぐ形になることが考えられ、結果が出るまでかなりの日数を要するからだ。

そして、その結果は、どちらに転んでも米国経済を失速させてしまうことにはなりにくい。こう見てよい。

そのため、米国市場は一時的な反落、停滞はあっても続伸する確率が高い。与野党の対立激化はネガティブ要因になるため、経済成長の足を引っ張るとの見方から、FRB(連邦準備制度理事会)は金融引き締めができなくなってしまうからだ。

●全般戻りは緩慢も、有望株を一本釣り

では、それを受けて東京市場はどうなるのか。前回も書いたように、トヨタ自動車 <7203> 、ソニー <6758> 、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などの値動きがあまりに重く、今後もそれが急好転することはまず考えられないため、市場全体の戻りは緩慢となる恐れがある。

その背景にあるのは、日本を代表するこれらの企業の成長力の弱さになるが、その改善を求めたところで即座に効果が出るわけでもない。

ここで求められる投資姿勢とは、

(1)成長分野で事業展開し、

(2)収益増予想であり、

(3)株価はすでに浮上中、

こんな銘柄に投資することだ。

そこで注目なのは、まずはダイフク <6383> だ。保管・搬送システムで世界首位級であり、特に立体自動倉庫に強く、世界的に物流が拡大中であるだけに株も期待が持てる。

富裕層向けに船旅や高級ワイン、高級自動車などの販売が好調とのこと。しかも、富裕層と呼ばれる人々は増加を続けていることから、富裕層向けの収益不動産による資産運用などに強いレーサム <8890> [JQ]も株価が浮上に転じたばかりであり魅力的だ。

エレベータの保守管理に強いジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> も保守契約を順調に伸ばし続けており、株も続伸の確率が高い。

珪酸カルシウム板など建材に強いエーアンドエーマテリアル <5391> も、株価は地味な値動きながら浮上方向にあり注目だ。

そして、クラウドソーシング(インターネット上で不特定多数の人材に対して業務内容と報酬を提示し、仕事を発注する事業)で先行中のうるる <3979> [東証M]を。

2019年2月15日 記

株探ニュース

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