話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、ナブテスコ、ソレイジア

注目
2019年2月21日 15時20分

■ソフトバンクグループ <9984>  10,230円  -170 円 (-1.6%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は反落。ここ先物主導で日経平均がボラテイリティの高い動きをみせるなか、同社株も裁定売買を絡め方向感の定まらない不安定な動きが続く。直近は、米国の携帯電話市場で同社傘下のスプリントとTモバイルUSの合併計画に際し、野党・民主党が寡占に対する懸念を深めていることが伝わっており、これが株価の逆風材料として意識されているもようだ。

■コスモス薬品 <3349>  20,750円  -340 円 (-1.6%)  本日終値

コスモス薬品<3349>、サンドラッグ<9989>などドラッグストアのほか資生堂<4911>など化粧品株の一角が売り優勢の展開。前日発表された1月の訪日外客数は前年同月比7.5%増の268万人と4カ月連続の増加を示したが、伸び率が2ケタに届かず、鈍化していることがインバウンド関連株全般には向かい風となっている。きょうは全体相場も先物主導で日経平均は前日終値を下回って推移しており、内需のディフェンシブセクターも利益確定売りの対象となっている。

■ナブテスコ <6268>  2,984円  -21 円 (-0.7%)  本日終値

ナブテスコ<6268>は3日続落。岩井コスモ証券は20日付で、同社の投資判断を新規「A」、目標株価3700円でカバレッジを開始した。同社が作る装置は、搭載される製品の機能を左右する重要な働きを行ない、主に産業ロボットや建設機械、鉄道車両、自動ドアなどで使われる。事業採算の補完作用があるため、堅牢な収益構造が着実に事業収益を生み出している。18年12月期は産業ロボット向け精密減速機が低迷する一方、建設機械向けが好調だった。19年12月期については精密減速機の回復が下期後半からと推定されるため、売上高は伸び悩むも営業利益は大幅の増加が見込まれる。米航空機産業向け案件の増加やドア向けの好調に加え、前期発生した買収関連の一時的な費用が解消されるからだ。19年12月期営業利益は会社計画の300億円に対して310億円(前年比42%増)と予想している。

■日本電気硝子 <5214>  3,025円  -5 円 (-0.2%)  本日終値

日本電気硝子<5214>が4日ぶりに反落。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4100円から3500円に見直した。成長の柱とするガラスファイバ事業で、18年12月期第3四半期(7~9月)以降の出荷が減速していることを警戒。今期第1四半期(1~3月)時点で回復の兆しはみられず、今期前半の業績進捗は低いとみている。欧米拠点の採算改善の遅れも懸念している。同証券では19年12月期以降の業績予想を下方修正している。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  210円  +50 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値

ソレイジア・ファーマ<4597>が急反騰。この日の寄り前に、がんなどの化学療法及び放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和口腔用液「エピシル」が、中国における医療機器輸入販売承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。エピシルは、がんなどの治療により生じる口内炎の疼痛を管理及び緩和する持ち運び可能な携帯型の医療機器。同社が中国で実施したがん患者60例を対象とした多施設共同無作為化群間比較臨床試験では、エピシル使用群が比較対照に比べて有意に口腔内疼痛スコアが軽減することが確認され、エピシルを使用した患者の93%が次回の使用を希望する結果が示されたという。今後は北京市・上海市・広州市で、自社での販売活動を行うほか、他の中国諸地域においては、販売提携先である香港リーズ・ファーマシューティカル・ホールディングス社が販売活動を行うとしている。なお、19年12月期連結業績予想に織り込まれており、業績予想に変更はないとしている。

■BBSec <4398>  2,015円  +248 円 (+14.0%)  本日終値

ブロードバンドセキュリティ<4398>が急伸。同社はきょう、導入が拡大する「統一QRコード」などでの決済サービスを提供する企業向けに、情報セキュリティー面のリスク評価や対策を支援する「QR決済セキュリティ コンサルティングサービス」の提供を開始したと発表。このサービスは、QRコード決済にまつわるセキュリティーリスクの低減を支援するもの。前日20日には、みずほフィナンシャルグループ<8411>がQRコードを活用したスマホ決済サービス「J-Coin Pay(ジェイ コイン ペイ)」の3月サービス開始を発表していることも関心を集める一因となっているようだ。

■ムロコーポレーション <7264>  1,780円  +150 円 (+9.2%) 一時ストップ高   本日終値

ムロコーポレーション<7264>が一時ストップ高。きょう付けの日刊工業新聞で、「日系自動車部品メーカーからハイブリッド車(HV)に搭載するモーター向けプレス部品を新規受注した」と報じられたことが好材料視されたようだ。記事によると、受注したのはHVに搭載するモーターのに組み込まれるステンレス製のプレス部品という。また、7月をメドに加圧能力1200トンの大型プレス機を1台導入して部品の供給体制を整え、月約4万個を供給する見通しとあり、業績への貢献が期待されている。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  1,018円  +69 円 (+7.3%)  本日終値

アイエックス・ナレッジ<9753>は高い。同社は20日、IBM認定の卸売り会社であるエヌアイシー・パートナーズ(東京都中央区)とビジネス・パートナー契約を締結したと発表。この契約により、IBM製品群『IBM XaaS 』『Software open distribution products』の国内リセラー(販売代理店)として、エンタープライズ向け許可型ブロックチェーン分野で事業を展開。国内での許可型ブロックチェーンアプリケーション開発・導入、及び運用のリーディングカンパニーとなることを目指すとしている。

■アウンコンサルティング <2459>  248円  +16 円 (+6.9%)  本日終値

アウンコンサルティング<2459>が急伸。同社はきょう、米オプティマイザーのグローバルPPC(リスティング広告)運用最適化ツール「OPTMYZR」のサービスを日本国内で独占販売すると発表。「OPTMYZR」は、Googleの元社員が2013年に開発したPPC運用最適化ツールで、世界で4万以上のアカウントに導入されている。内蔵されている人工知能(AI)により、どの言語でもアカウント運用やレポート作成を行うことができる。

●ストップ高銘柄

イナリサーチ <2176>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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