【↓】日経平均 大引け| 反落、円高・アジア株安を嫌気し利益確定売り優勢 (2月28日)
始値 21536.55
高値 21536.55(09:00)
安値 21364.09(14:59)
大引け 21385.16(前日比 -171.35 、 -0.79% )
売買高 13億0122万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4480億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、利食い急ぎで後場終盤に下げ幅を広げる
2.前日のNYダウ下落や寄り後の円高に加え、アジア株安が嫌気される
3.1月の国内鉱工業生産や2月中国製造業PMIなど低調で買い手控え
4.下値では押し目買いも観測、売買代金は2兆4000億円台に膨らむ
5.電機セクターが売られ、水産やサービス業などディフェンシブが堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは72ドル安と続落した。インドとパキスタンの軍事衝突が懸念されたほか、米中貿易協議の交渉長期化が警戒され売りが優勢となった。
東京市場では、利益確定売りに押される展開となった。後場終盤になって日経平均株価は下げ幅を広げ2万1400円台を下回って引けた。
28日の東京市場は、リスク回避の流れとなり終盤は利食い急ぎの動きに日経平均は下げ足を強めた。前日の米国株市場でNYダウが続落したことや、取引開始後にドル・円相場が円高方向に振れたことなどが重荷となった。朝方発表の1月の国内鉱工業生産や前場取引時間中に発表された2月の中国製造業PMIなども低調で、買い手控えにつながった。米中貿易協議の先行きについてもひと頃の楽観ムードは後退、アジア株が総じて安くなり、3月期末を意識した機関投資家の持ち高整理の売りなども上値を押さえる要因に。ただ、下値では買い向かう動きも観測され、商いは後場になって厚みが加わった。東証1部の売買代金は2兆4000億円台まで膨らんだ。業種別には電機セクターが安く、一方で水産やサービス業など内需のディフェンシブセクターが堅調だった。
個別では、任天堂<7974>が安く、ZOZO<3092>も大きく利食われた。トヨタ自動車<7203>が軟調、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も下値を探った。前日まで3日連続ストップ高のエンビプロ・ホールディングス<5698>は一転してストップ安となり、ショーケース・ティービー<3909>も急反落となった。ラサ工業<4022>が大幅安、大東建託<1878>も値を崩した。リンクアンドモチベーション<2170>が安く、レオパレス21<8848>も値を下げた。
半面、リクルートホールディングス<6098>が堅調、三菱重工業<7011>もしっかり。ネクソン<3659>が大商いで上値を伸ばしたほか、サイボウズ<4776>は急伸。ライクキッズネクスト<6065>、東映<9605>も大幅高。セイコーホールディングス<8050>、マネーパートナーズグループ<8732>などが物色人気となり、リソー教育<4714>も買いを集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、アドテスト <6857> 、コムシスHD <1721> 、セコム <9735> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、資生堂 <4911> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約50円。
東証33業種のうち上昇は水産・農林業、サービス業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)倉庫運輸関連、(3)銀行業、(4)陸運業、(5)保険業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)不動産業、(5)機械。
■個別材料株
△ミライトHD <1417>
今期最終を76%上方修正。
△ミサワホーム <1722>
今期配当を5円増額修正。
△協エクシオ <1951>
「20年3月期年間配当80円程度」との報道。
△ODK <3839> [JQ]
今期経常を一転32%増益に上方修正。
△プロパテDB <4389> [東証M]
今期最高益予想を16%上乗せ、配当増額と株式分割も発表。
△免疫生物研 <4570> [JQG]
抗HIV抗体医薬品の共同研究相手CUREDを持ち分法適用に。
△DWTI <4576> [JQG]
創製した緑内障・高眼圧症治療剤が韓国で輸入薬許可を取得。
△サイボウズ <4776>
1月の営業利益が67%増。
△セイコーHD <8050>
かっぱ寿司に「Linktoモバイルオーダー」を提供。
△東映 <9605>
三菱UFJMS証券が目標株価を2万円に引き上げ。
▼大東建 <1878>
「消費者機構が契約実態を調査」との報道。
▼オリンパス <7733>
みずほ証券が投資判断を「中立」に格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トレファク <3093> 、(2)サイボウズ <4776> 、(3)グロブライド <7990> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)ライクKN <6065> 、(6)東映 <9605> 、(7)PCA <9629> 、(8)日本トリム <6788> 、(9)キャリアL <6070> 、(10)キリン堂HD <3194> 。
値下がり率上位10傑は(1)エンビプロ <5698> 、(2)ショーケース <3909> 、(3)協栄産 <6973> 、(4)ラサ工 <4022> 、(5)日理化 <4406> 、(6)ヨシムラHD <2884> 、(7)TOWA <6315> 、(8)ZOZO <3092> 、(9)大東建 <1878> 、(10)平田機工 <6258> 。
【大引け】
日経平均は前日比171.35円(0.79%)安の2万1385.16円。TOPIXは前日比12.76(0.79%)安の1607.66。出来高は概算で13億0122万株。東証1部の値上がり銘柄数は702、値下がり銘柄数は1337となった。日経ジャスダック平均は3468.33円(8.51円安)。
[2019年2月28日]
株探ニュース