話題株ピックアップ【昼刊】:アンリツ、アスクル、ラクオリア

注目
2019年3月1日 11時40分

■アンリツ <6754>  2,321円  +119 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

アンリツ<6754>が大幅高に買われ、2月18日につけた昨年来高値2308円を払拭、2001年5月以来約18年ぶり高値圏に再浮上している。高速・大容量の次世代通信規格「5G」では通信計測器メーカーのトップとして、国内企業では業界を先駆して世界的なインフラ整備需要を取り込んでいる。スペイン・バルセロナで2月25~28日開催の「モバイルワールドコングレス(MWC)」では5Gデバイスの共同デモンストレーションを実施するなど存在感を示している。また直近では、28日に同社が製造する携帯端末の送受信特性、パフォーマンスなどの規格適合を確認するためのテスター「ME7873NR」が、「5G RFコンフォーマンステスト」でスプリアス試験のGCF認証を取得したことを発表、これが株高を後押ししている。

■アスクル <2678>  2,654円  +97 円 (+3.8%)  11:30現在

アスクル<2678>が反発している。同社は2月28日取引終了後に、2月度(1月21日~2月20日)の月次業績を発表。単体売上高は309億5300万円(前年同月比11.9%増)となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。主力のBtoB事業の売上高が263億3100万円(同10.4%増)と2カ月ぶりにプラス転換したことが寄与。また、LOHACOの売上高は46億2200万円(同21.6%増)だった。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,996円  +55 円 (+2.8%)  11:30現在

ラクオリア創薬<4579>が反発している。この日の寄り前、韓国CJヘルスケア社に導出した「テゴプラザン」(韓国販売名「K-CAB」)について、胃食道逆流症治療薬として韓国で販売を開始したと発表。これに伴いマイルストン達成に伴う一時金の受領が確定したことから、これを好材料視した買いが入っている。今回の韓国での販売開始を受けて、ラクオリア創薬はCJ社とのライセンス契約に基づき、一時金のほかK-CABの韓国における製品販売高に応じて一定料率のロイヤルティー収入を受け取ることになる。なお、19年12月期業績予想に変更はないとしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  4,350円  +90 円 (+2.1%)  11:30現在

エイチ・アイ・エス <9603> が続伸。2月28日大引け後、19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益が前年同期比31.4%増の51.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。座席供給数の回復によるグアム行きの復調や欧州の好調継続などで、海外旅行取扱高が増加したことが寄与。前期に買収した新規連結会社の業績上積みなども大幅増益に貢献した。併せて、ハウステンボスとハウステンボス・技術センターの子会社2社が東証への新規上場の申請に向けた準備を開始したことを明らかにしている。

■キーエンス <6861>  66,000円  +1,070 円 (+1.7%)  11:30現在

キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ファナック<6954>などFA関連株が物色人気を集めている。きょう朝方に財務省から発表された10~12月期の法人企業統計で金融と保険を除く全産業ベースの設備投資額が前年同期比5.7%増と9四半期連続でプラスを維持した。これが、設備投資セクターの株価を刺激する格好となった。昨年来、米中貿易摩擦の影響などによる中国景気減速を背景に、FA関連株は株価水準を大きく切り下げたものが多かった。足もとはその見直しの動きが顕在化している。

■パーク24 <4666>  2,703円  +29 円 (+1.1%)  11:30現在

パーク24 <4666> が続伸。28日大引け後に発表した19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益が前年同期比7.1%増の53.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。レンタカーやカーシェアリングサービスの拡大でモビリティ事業の営業利益が前年同期比2.6倍の13.9億円に膨らんだことが寄与。国内タイムズ駐車場の運営件数が増加したことも増益に貢献した。上期計画の90億円に対する進捗率は59.0%に達し、堅調なスタートを切ったことが好感された。

■JCRファーマ <4552>  6,230円  +50 円 (+0.8%)  11:30現在

JCRファーマ<4552>が反発している。2月28日の取引終了後、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用したハンター症候群治療酵素製剤「JR-141」が、欧州医薬品庁(EMA)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けたと発表しており、これが好感されている。EMAによるオーファンドラッグ指定は、EU域内における患者の発症率が1万人に5人未満である希少疾病の新薬開発を促進するための制度で、指定されると上市後の10年間は市場独占権や科学的助言などの支援を受けられる。JR-141は昨年3月に厚生労働省から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されたほか、同年10月には米国食品医薬品局(FDA)からオーファンドラッグの指定を受けており、現在国内では20年の製造販売承認申請を目指して第3相臨床試験を行っている。なお、同件に関する19年3月期業績への影響は軽微としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,702円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が買い優勢の展開となっている。前日に発表された米国の18年10~12月期実質GDPなどの経済指標が市場コンセンサスを上回ったことで、米国経済の好調が改めて確認され、外国為替市場ではドル買いの動きを誘発した。足もとは1ドル=111円40銭近辺の推移と円安に振れており、これが為替感応度の高い自動車セクターには輸出採算改善への期待となって買いを誘導している。ただ、3月にも日米間の通商交渉で初会合が開かれる見通しで、この行方をにらみ目先上値が重い。

■住友化学 <4005>  534円  -18 円 (-3.3%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

住友化学<4005>が続落している。2月28日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆4900億円から2兆4100億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を2050億円から1900億円(同24.3%減)へ、純利益を1300億円から1200億円(同10.3%減)へ下方修正したことが嫌気されている。エネルギー・機能材料や情報電子化学において出荷が堅調に推移している一方、石油化学は中国経済の減速などを背景とした石油化学品の交易条件の悪化や、原料価格下落による在庫評価損などで計画を下回る見通し。また、健康・農業関連事業でメチオニン(飼料添加物)の市況が想定よりも低水準で推移したことも響くとしている。

■パルコ <8251>  1,031円  -32 円 (-3.0%)  11:30現在

パルコ<8251>は7日続落となっている。同社は2月28日取引終了後、19年2月期の連結業績予想の下方修正を発表した。営業収益を937億円から908億円(前期比0.9%減)へ、営業利益を108億円から51億円(同56.5%減)へ、最終利益を71億円から31億円(同60.3%減)へそれぞれ減額した。商業施設競合の激化影響の継続や、年末・年始商戦などでの衣料品を中心とするパルコ既存店舗やグループ企業の専門店事業の苦戦などから、営業収益は前回発表予想を29億円下回る見込み。これらに加えその他の費用の計上もあり、前回発表予想に対し、営業利益は57億円、最終利益は40億円、それぞれ下回る。なお、同社は同時に「宇都宮パルコ」の19年5月31日での営業終了、「熊本パルコ」の20年2月末での営業終了を発表した。宇都宮パルコの営業終了に伴う損失をその他の費用として18年度第4四半期に約22億円計上予定、熊本パルコの営業終了に伴う損失をその他の費用として同4四半期に約 10億円計上する予定としている。

■Jフロント <3086>  1,211円  -22 円 (-1.8%)  11:30現在

J.フロント リテイリング<3086>は続落している。2月28日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を4750億円から4610億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を485億円から396億円(同20.1%減)へ、純利益を305億円から263億円(同7.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。百貨店・パルコ事業における台風や地震などによるマイナス影響に加えて、12月・年始商戦を中心とする衣料品などの苦戦、卸売業・建装事業の不調などが響いた。また、宇都宮・熊本パルコの営業終了を決定し、これらに伴う損失及びその他の店舗の減損損失等計約45億円を、その他の営業費用に計上することも利益を押し下げるとしている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  1,595円  +300 円 (+23.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

2月28日、ウェルス・マネジメント <3772> [東証2]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同日、同社が出資をする合同会社メトロを通じて保有する「イビススタイルズ大阪難波」について、メトロから同物件に係る不動産信託受益権の準共有持分51%を外部に譲渡するとの通知を受領したと発表。これにより譲渡益32.6億円が発生する見込みとなった。そのほか、京都市の「ホテルりょうぜん」を運営する美松を買収することも明らかにしている。

■ラオックス <8202>  334円  +48 円 (+16.8%)  11:30現在

ラオックス<8202>が大幅高で昨年12月17日以来となる300円台回復。同社は2月28日取引終了後、18年12月期の決算を発表したが、売上高は1179億9500万円(前の期比83.5%増)と大幅な伸びを示した。ただ、夏以降に連続して起きた自然災害の影響や季節商品の落ち込みなどで営業損益は8億5100万円の赤字(前の期は1億3700万円の黒字)だった。19年12月期については売上高が1500億円(前期比27.1%増)、営業損益は20億円の黒字を見込んでおり、これを好感する形で買いが大きく先行する形となっている。

■アジャイル <6573>  1,080円  +71 円 (+7.0%)  11:30現在

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が急反発している。同社は2月28日、市場導入時の販売とクチコミによるプロモーションを成果報酬型で支援する「CATAPULT(カタパルト)」を、商品・サービスの海外テストマーケティングプラットフォームとして提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。「CATAPULT」は、海外進出したい日本企業及び日本に進出したい海外企業の商品を、ECモール上でテスト販売することで、販売結果に応じて相手国の流通小売りでの取り扱いを実現することを目的としたテストマーケティングプラットフォーム。第一弾の取り組みとして、台湾メーカーの日本向けテスト販売を行うとしている。なお、この企画主旨に賛同し、デザイン性に優れた台湾製品の取り扱いを希望するツルハホールディングス<3391>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>傘下のドン・キホーテなどが「リテールパートナー」として参画する。

■リプロセル <4978>  264円  +17 円 (+6.9%)  11:30現在

リプロセル<4978>が大口資金の流入で大幅高、切り返し急となっている。同社はiPS細胞の研究試薬を手掛けるバイオベンチャーでゲノム編集技術にも展開する。28日取引終了後、米がん研究施設Fox Chase Cancer Center(FCCC)との合弁会社へ出資することを発表。合弁会社では世界各地に生体飼料バンクを拡大する予定で、まずインドに子会社を開設する。これを材料視した投資資金が寄り付きから攻勢をかける展開となっている。

●ストップ高銘柄

ゴルフ・ドゥ <3032>  384円  +80 円 (+26.3%) ストップ高   11:30現在

エムティジェネックス <9820>  11,100円  +1,500 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ETFSエナ <1685>  502円  +7 円 (+1.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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