岩手銀行ら地銀4行、ブロックチェーンを活用した新金融サービスの提供を開始【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2019年3月4日 15時40分

岩手銀行は1日、青森銀行、秋田銀行、山梨中央銀行と共同で、ブロックチェーンを活用した金融サービスプラットフォーム上で電子交付サービスの提供を開始したと発表した。

「金融サービスプラットフォーム」とは、金融機関や事業者が共同で金融関連サービスを提供することができるサービス提供基盤システムであり、認証機能を統合することにより、取引先は金融機関を意識することなく、ひとつのプラットフォーム上で複数行のサービスを利用できる。同プラットフォーム上では、ブロックチェーン技術とデータ暗号化技術を組み合わせることで、安全かつ低コストでのシステム構築を実現するという。

また、発表に際し同社は、金融サービスプラットフォームは、複数の金融機関や事業者がサービスを提供する共同基盤となるため、運営主体としての法人「フィッティング・ハブ」を設立したことも同時に発表している。同法人は、システム開発および運用、その支援、コンサルティングなどを手がけるとしている。

今回、岩手銀行が先駆けて提供を開始する電子交付サービスでは、一つの画面で複数の金融機関や企業からの帳票データを受け取り、管理することが可能になるという。これにより、サービスを提供する金融機関や事業者は、安価にシステムが構築できるほか、郵送費や郵送作業費の大幅に削減できるようだ。

岩手銀行は、2017年1月12日、日本アイ・ビー・エムとともに、ブロックチェーン技術を活用したサービスの実証実験を開始すると発表していた。また同年7月には、金融サービスプラットフォームの構築に向けた連携と情報共有のため、「金融サービスプラットフォームコンソーシアム」を設立。同社発表によれば、現時点で24会員になっており、今後も

コンソーシアム会員の拡大に向けても、勧誘に努めていく方針と述べている。

今後について、同社は「引き続き、認証やサービスの共同化など、本プラットフォームの特徴を生かして、今はまだ存在しない、便利で価値あるサービスの開発により、地域のお客さまの業務支援や、生活の質のさらなる向上へ貢献していく」とのコメントを寄せている。

《HH》

提供:フィスコ

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