明日の株式相場見通し=小口の売りで弱含み推移、中国の景気減速を懸念
あす(6日)の東京株式市場は、手掛かり難のなかで目先的な高値警戒感から小口の売りが先行する弱含みの推移となりそうだ。ただ、積極的に売り込む材料もないだけに下値は限定的となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株安に加え、日経平均が前日に大幅続伸したことで、昨年10月2日の昨年来高値から12月26日の昨年来安値までの下落幅の半値戻しとなったことで、目標達成感からの利益確定売りが優勢となった。更に、中国できょう開幕した全国人民代表大会で、19年の経済成長率の目標を、“6.0~6.5%”と、18年の“6.5%前後”から引き下げて設定したことも、投資意欲の後退につながったようだ」との見方が出ていた。
5日の東京株式市場は、前日に米国株市場でNYダウ平均株価が波乱含みの下げをみせたこともあって利益確定売り圧力が強まった。ただ、終始売り優勢ながら終盤は下げ渋った。日経平均株価終値は、前日比95円76銭安の2万1726円28銭と反落した。
日程面では、4日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米12月の貿易収支、米2月のADP雇用統計、豪10~12月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)