NY株式:大幅下落、世界経済減速への懸念強まる
米国株式相場は下落。ダウ平均は460.19ドル安の25502.32、ナスダックは196.29ポイント安の7642.67で取引を終了した。ユーロ圏、フランス、ドイツの3月製造業PMIがいずれも予想を下回る低調な内容で、欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行。先日のFOMCの影響もあり、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転したことから世界経済減速への警戒感が広がり、終日大幅下落となった。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや銀行が下落した。
長期金利低下を受けて、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が軒並み下落。スポーツ用品のナイキは、北米売上高が予想を下振れ、軟調推移。航空機メーカーのボーイング(BA)は、インドネシア国営のガルーダ航空が48億ドルで発注した「737MAX」のキャンセルで協議を行う方針を明らかにし、売られた。一方で、宝飾品のティファニー(TIF)は、決算内容が好感され、上昇した。
携帯端末のアップルは、25日に新製品・サービス発表イベントを開催する予定だ。新たな動画配信サービスやニュースの有料サブスクリプションサービスの発表が予想されており、注目したい。
(Horiko Capital Management LLC)
《TN》
提供:フィスコ