明日の株式相場見通し=先物主導で波乱展開継続か、権利落ち分の即日埋めに関心
あす(27日)の東京株式市場は、3月期末の配当などの権利落ち分が日経平均ベースで170円程度(市場筋試算)とされるなか、このマイナス分を即日埋めして、前日比プラスで推移できるかどうかに関心が集まる。きのうの急落に続いてきょうの急反騰と、株価指数先物主導で波乱展開となっているだけに、予断を許さない推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場では、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が終値で小幅ながらも反発に転じて下げ止まったことが買い支援材料となった。前日の日経平均急落に対する反動からの自律的な買いをはじめ、3月期末配当の権利付き最終日に伴う権利取りの動き、更に配当金再投資に絡んだ株価指数先物への買いも相まって、日経平均株価は急反騰した。更に、機関投資家からとみられる配当金再投資に絡んだ売買が膨らんだことで、きょうの東証1部の売買代金は3兆2338億円と大きく膨らんだ」との見方が出ていた。
26日の東京株式市場は大きく買いが先行し、日経平均は前後場を通じてじりじりと水準を切り上げる展開となった。引け際伸び悩んだものの450円を超える上昇となった。日経平均株価終値は、前日比451円28銭高の2万1428円39銭と急反騰した。
日程面では、25日時点の給油所の石油製品価格、パイオニア<6773>の東証1部上場廃止に注目。海外では、米1月の貿易収支、米10~12月期の経常収支が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)