26日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で反発、申洲国際集団3.4%上昇

市況
2019年3月26日 18時00分

26日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比43.56ポイント(0.15%)高の28566.91ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は0.34ポイント(0.003%)安の11231.73ポイントと5日続落した。半日の売買代金は883億4500万香港ドルに縮小している(25日は1093億3500万香港ドル)。

自律反発狙いの買いで強含む流れ。25日のハンセン指数は2.0%安と急反落しただけに、目先の値ごろ感が着目された。香港で主要企業の決算発表が佳境に入るなか、好業績銘柄が物色されたこともプラスだ。ただ、上値は重い。本土株安を嫌気し、香港の各指数は上げ幅を縮小させている(本土株指数は小幅安)。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.4%高、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.2%高、電動工具メーカーで世界大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.0%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)が1.9%高と上げが目立っている。決算下振れで申洲国際株は25日に6.2%下落したものの、ブローカー各社による強気の投資判断を受けて買い戻しが入った。

業種別では、食品・飲料や小売の消費関連が高い。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が7.3%、統一企業中国HD(220/HK)が3.2%、中国旺旺HD(151/HK)が1.7%、北京京客隆商業集団(814/HK)が2.0%、国美零售HD(493/HK)が1.3%ずつ上昇した即席麺・飲料大手の康師傅に関しては、通期35%増益に加え、特別配当の実施方針が材料視されている。

そのほか、決算動向を手がかりにした値動きでは、中国ディーゼルエンジン大手のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が1.8%高としっかり。同社の決算は27%増益となり、市場予想を上回った。中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)は昼に公表した増益決算を好感し、1.6%高と反発している。

半面、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)は5.4%の急落。予想以上の赤字額拡大を嫌気した。昼に発表した通期業績の減益報告を受け、食品大手の中国食品(チャイナ・フーズ:506/HK)は5.3%安と続落している。

一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.51%安の2997.10ポイントで取引を終えた。保険・証券株が安い。不動産株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株、自動車株なども売られた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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