「創薬」関連は21位にランクイン、開発進展で成果発表相次ぐ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「創薬」関連が21位と話題を集めている。
創薬とは薬剤を製品にするまでのプロセスのこと。ひとつの薬を作るまでに数多くの候補物質のなかから選定するためのスクリーニングを行い、その後は臨床試験などの過程に進んでいく。新薬を作りだすには10年以上にわたる長期の時間が必要と言われている。
過去、創薬関連メーカーは医薬品開発のための投資が先行することから、赤字体質から抜け出せない企業が多いといったマイナスイメージを持たれがちだったものの、近年は利益黒字への浮上や、高成長軌道に乗るケースも珍しくなくなってきた。
京都大iPS細胞研究所の井上治久教授らの研究チームは26日、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」について、米ファイザーが開発した慢性骨髄性白血病の治療薬「ボスチニブ」を患者に投与する医師主導治験(臨床試験)を京大病院などで近く始めると発表した。一方、関西ペイント<4613>は15日、アレルギーの原因となる花粉中のたんぱく質を分解する水性内装用塗料を創薬メーカーと共同開発し、4月1日から販売すると発表した。更に、アンジェス<4563>は26日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療用製品について、同日付で厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得したと発表した。同製品は国内初の遺伝子治療用製品となる。
このほかの創薬関連銘柄としては、ゲノム解析に強みを持ち、特発性肺線維症薬で中国での地域展開が進捗しているジーエヌアイグループ<2160>、創薬用マウス作製技術で先行するトランスジェニック<2342>、がん治療用ワクチン開発を手掛けるオンコセラピー・サイエンス<4564>、国際的なバイオベンチャー企業を目指しグローバルに研究開発を展開するそーせいグループ<4565>がある。
更に、抗がん剤開発に特化した創薬ベンチャーのキャンバス<4575>、眼病治療薬開発に特色のあるデ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>、北大発創薬ベンチャーでノーリツ鋼機<7744>グループ傘下のジーンテクノサイエンス<4584>、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)から取得した技術を応用した医療製品の開発を手掛けるスリー・ディー・マトリックス<7777>、独自の抗体作製技術を持ち医薬品候補抗体導出と技術供与を収益源とするカイオム・バイオサイエンス<4583>などに注目したい。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)