話題株ピックアップ【夕刊】(2):リログループ、コマツ、夢の街創造

注目
2019年3月29日 15時17分

■リログループ <8876>  3,110円  +35 円 (+1.1%)  本日終値

リログループ<8876>が反発。同社は28日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である「ホットハウス」(仙台市)の株式を追加取得し、連結子会社とすると発表した。ホットハウスは不動産の買い取り再販や売買仲介を主力する総合不動産会社。ホットハウスが持つ不動産有効活用や不動産売買に関するノウハウは、リログループに物件管理を任せているオーナーが持つ不動産の価値を向上させることに寄与することなどが期待されている。

■コマツ <6301>  2,570.5円  +27.5 円 (+1.1%)  本日終値

コマツ<6301>、日立建機<6305>がいずれも反発。前日の米国株市場では、米中閣僚級会議が再開され、合意に向け交渉が進んでいるとの思惑から建機大手のキャタピラーなど中国向け売上比率の高い銘柄が買われNYダウの押し上げに寄与した。この地合いが東京市場にも波及しており、中国関連株に位置づけられる両銘柄に買いが優勢となった。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,591円  -399 円 (-20.1%) 一時ストップ安   本日終値

夢の街創造委員会<2484>が急落。28日の取引終了後、19年8月期の連結業績予想について、売上高を76億8100万円から70億円(前期比28.9%増)へ、営業損益を1億円の黒字から3億円の赤字(前期8億3700万円の黒字)へ、最終損益を7900万円の黒字から3億円の赤字(同5億5800万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。新規アクティブユーザーの獲得が計画に届かず、アクティブユーザー数の増加が計画を下回ったことに加えて、シェアリングデリバリーの拠点拡大やUXの改善、店舗・拠点オペレーションの効率化などに積極的な投資を行っていることが要因としている。なお、従来未定としていた期末一括配当は、前期と同じ3円60銭にするという。同時に発表した第2四半期累計(18年9月~19年2月)決算は、売上高31億1900万円(前年同期比21.4%増)、営業損益4000万円の赤字(前年同期3億4100万円の黒字)、最終損益3300万円の赤字(同2億2500万円の黒字)だった。

■前田工繊 <7821>  2,439円  -181 円 (-6.9%)  本日終値  東証1部 下落率4位

前田工繊<7821>は大幅安。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(18年9月21日~19年3月20日)連結業績について、売上高が188億円から191億円(前年同期比11.9%増)へ、営業利益が26億3000万円から27億5000万円(同13.7%増)へ、純利益が18億8000万円から22億円(同27.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売りが優勢となった。子会社BBSジャパンで、アルミ鍛造ホイールの自動車メーカー向けOEM供給やアフター市場向け製品が国内外で好調に推移したほか、そのドイツ子会社の業績が伸長したことが寄与した。また、18年10月に釧路ハイミールの株式を取得し、新たに連結の範囲に含めたことで負ののれん発生益2億1300万円を計上したことも貢献した。

■住石ホールディングス <1514>  127円  +27 円 (+27.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

住石ホールディングス<1514>が急騰。午前11時10分ごろ、子会社住石マテリアルズが保有している豪州の炭鉱会社(ワンボ炭鉱)発行のBクラス株式について、配当金2000万豪ドル(約15億6300万円)を受領したと発表しており、これを好感した買いが入った。なお、19年3月期業績への影響は現在集計中としている。

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

ハピネス・アンド・ディ<3174>がストップ高。同社は宝飾品やバッグなどブランド品販売を手掛け、イオンでの出店を主軸に展開している。28日取引終了後、株主優待制度を拡充することを発表。現行の割引券と優待券に加え、優待商品を追加で贈呈し、今年度の優待商品は1万円相当のネックレスを予定している。これを手掛かり材料に投資資金が一気に流入した。なお、19年8月期中間期の営業利益は前期比5%増の4億4300万円と増益を確保している。

■アスカ <7227>  1,125円  +125 円 (+12.5%)  本日終値

アスカ<7227>は大幅続伸。同社は28日取引終了後、19年11月期通期の連結業績予想の増額修正を発表。売上高を309億円から317億円(前期比14.6%増)へ、最終利益を8億円から10億円(同26.6%増)へ修正した。営業利益は14億円(同9.1%増)で据え置いた。自動車部品事業において、国内ではトヨタ系向け、海外では三菱系向けの部品売上高が前回予想に対し増加したほか、外貨建債務にかかる為替差損が、従来予想に対し減少する見通しとなったことが増額修正の要因のようだ。

■イマジカG <6879>  669円  +74 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

IMAGICA GROUP<6879>は急反発。28日の取引終了後、ハリウッドメジャースタジオ向けにメディアローカライゼーションとディストリビューションを統合したEnd to End(E2E)サービスを提供する米Pixelogic社の株式39.6%を取得し、持ち分法適用関連会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の株式取得は、グローバルでの映像制作サービス事業、メディア・ローカラーゼーション事業の拡充を図るのが狙い。取得価額は2450万ドル(約26億9500万円)。なお、株式取得は4月1日以降を予定している。あわせてイマジカロボは、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。最終損益を7億円の黒字から22億円の赤字(前期29億3700万円の黒字)へ下方修正したが、これに対する反応は限定的のようだ。なお、売上高900億円(前期比1.5%減)、営業利益5億円(同79.4%減)は従来見通しを据え置いている。

■医学生物学研究所 <4557>  1,900円  +196 円 (+11.5%)  本日終値

医学生物学研究所 <4557> [JQ]が急騰。28日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の1.7億円→4.2億円に2.5倍上方修正。増益率が15倍→38倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期投入した体外診断用医薬品2品目の販売が好調なうえ、中国臨床検査薬メーカー向けマテリアルが伸びることが寄与。販管費の抑制に加え、円安による為替差益の増加なども利益を押し上げる。

■システムインテグレータ <3826>  926円  +85 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

システムインテグレータ<3826>が3連騰。3月中旬まで底値模索の動きにあったが、その後は売り物が枯れ急浮上、5日移動平均線が25日線と75日線を一気に上抜く形で底離れを明示している。日本国内でも景気減速懸念が強まるなかで、企業のIT投資需要は高水準を維持、四半期ベースで前年同期を上回る動きが続いている。独立系ソフト開発会社の同社にも追い風は強く、主力のERPパッケージなどが収益を牽引している。ディープラーニング技術を活用した製品を展開し、生産現場での品質検査を行う新AIサービス「アイシア アノマリー ディテクション」などへの引き合いが旺盛だ。

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