明日の株式相場見通し=大幅高の反動で一服商状、中国経済指標の改善に関心
あす(2日)の東京株式相場は、きょうの新元号発表に伴う“ご祝儀買い”的な投資心理にやや冷静さがもどり、日経平均は一服商状となりそうだ。ただ、中国の経済指標の改善などを好感する流れは継続するものとみられ、下げ幅は限定的となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、中国国家統計局が3月31日に発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が、前月比1.3ポイント上昇の50.5と好不況の目安となる境目の50を5カ月ぶりに上回ったことが日経平均を押し上げた。とりわけ、中国政府の景気刺激策が奏功しているとの見方が買いにつながったようだ。これに加えて、5月1日から施行される新元号の「令和(れいわ)」が発表されたことで、市場参加者にも慶祝ムードが波及し、投資マインドが改善する効果をもたらした」との見方が出ていた。
1日の東京株式市場は大きく買い優勢となり、日経平均株価は一時、前週末比470円強の上昇をみせた。前週末の米株高や強い中国経済指標を受け、市場心理が強気に傾いた。日経平均株価終値は、前週末比303円22銭高の2万1509円03銭と大幅続伸した。
日程面では、日ロ戦略対話、日銀3月短観「企業の物価見通し」、3月のマネタリーベースに注目。海外では、米2月の耐久財受注が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)