1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ329ドル高、世界経済への懸念が後退

市況
2019年4月2日 7時47分

■NY株式:NYダウ329ドル高、世界経済への懸念が後退

米国株式相場は上昇。ダウ平均は329.74ドル高の26258.42、ナスダックは99.59ポイント高の7828.91で取引を終了した。中国の3月製造業PMIが予想を上振れ、世界経済の景気後退懸念が和らぎ、アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて、米国株にも買いが先行。3月ISM製造業景況指数が堅調な内容となったほか、米中貿易交渉の進展に楽観的な見方も広がり、終日堅調となった。セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が上昇する一方で公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

米長期金利の上昇で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移。ストリーミング端末のロク(ROKU)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け上昇。連邦航空局(FAA)が、米主要航空会社で発生したシステム障害について復旧を発表し、ユナイテッド航空(UAL)やサウスウエスト航空(LUV)などが軒並み買われた。一方で、先週ニューヨーク証券取引所に上場した配車サービス大手リフト(LYFT)は、利益確定が広がり急落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は、中国で主力製品の「iPhone XR」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の値下げ実施が報じられた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円強含み、世界経済の悪化懸念が後退

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円82銭から111円44銭まで上昇し、111円35銭で引けた。中国の3月製造業PMIが予想外に成長を示したほか、米国の3月ISM製造業景況指数や2月建設支出、1月企業在庫が市場予想を上回り世界経済悪化懸念が後退。リスク選好の円売り、米債利回りの上昇でドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1248ドルから1.1204ドルまで下落し、1.1213ドルで引けた。ユーロ域内のさえない経済指標を受けて欧州中央銀行(ECB)は当面低金利政策を維持するとの見方でユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、124円57銭から124円88銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3081ドルから1.3150ドルまで上昇した。英議会は欧州連合(EU)離脱協定案の代替案を支持するとの見方からポンドを買い戻す動きが広がった。ドル・スイスは、0.9932フランから0.9995フランまで上昇した。

■NY原油:大幅続伸で61.59ドル、世界経済の急激な減速に対する警戒感は低下

NY原油先物5月限は大幅続伸(NYMEX原油5月限終値:61.59 ↑1.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前日比+1.45ドルの61.59ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは60.13ドル-61.80ドル。中国の一部経済指標の改善を受けて世界経済の急激な減速に対する市場の警戒感は低下したことや、石油輸出国機構(OPEC)による減産体制は維持されているとの見方が広がったことが原油先物相場を押し上げたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.54ドル +0.95ドル(+3.44%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.53ドル +1.33ドル(+3.15%)

ゴールドマン・サックス(GS)196.74ドル +4.75ドル(+2.47%)

インテル(INTC) 54.51ドル +0.81ドル(+1.51%)

アップル(AAPL) 191.24ドル +1.29ドル(+0.68%)

アルファベット(GOOG) 1194.43ドル +21.12ドル(+1.80%)

フェイスブック(FB) 168.70ドル +2.01ドル(+1.21%)

キャタピラー(CAT) 140.25ドル +4.76ドル(+3.51%)

アルコア(AA) 29.46ドル +1.30ドル(+4.62%)

ウォルマート(WMT) 97.82ドル +0.29ドル(+0.30%)

スプリント(S) 5.62ドル -0.03ドル(-0.53%)

《SF》

提供:フィスコ

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