話題株ピックアップ【昼刊】:WSCOPE、安川電、住友鉱

注目
2019年4月2日 11時41分

■メディシノバ・インク <4875>  1,057円  +144 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在

メディシノバ<4875>は一時ストップ高。この日の寄り前に、開発中のMN-166(イブジラスト)の進行型多発性硬化症(進行型MS)を適応とするフェーズ2b臨床治験のサブグループ解析結果を発表しており、これが好材料視されている。これによると、MN-166治療が持続する身体障害進行リスクを減少させる効果は、再発を伴わない二次性進行型MSのサブグループにおいて最も強い傾向がみられたとしている。再発を伴わない二次性進行型MS患者の長期治療に対しては、米国食品医薬品局(FDA)から承認された薬はまだないため、同社ではこの治療薬領域には大きな市場機会があるとしている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,779円  +148 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ダブル・スコープ<6619>が4連騰、前日ストップ高の安永<7271>も大幅続伸、更に昭和電工<4004>や関東電化工業<4047>などリチウムイオン電池関連株に物色資金が流入している。ここにきて世界的に進む電気自動車(EV)シフトの動きが加速している。ノルウェーでは今年3月の新車販売でEVのシェアが5割を超えたことが報じられているほか、中国でもEV普及加速に向け国を挙げて取り組んでおり、直近は中国資本と日産自動車<7201>が共同出資するEV車載向け電池の合弁会社が、中国で事業を開始するなど、新たな動きが活発化している。これを背景にEVの基幹部品であるリチウムイオン電池など車載用2次電池材料を手掛ける銘柄が改めて動意づいている。

■安川電機 <6506>  3,770円  +120 円 (+3.3%)  11:30現在

安川電機<6506>が3連騰、連日の年初来高値更新となっている。テクニカル的にも13週・26週移動平均線のゴールデンクロスを示現し上値追いトレンドの加速を暗示。中国国家統計局が発表した3月の製造業PMIは好不況の境界ラインである50を4カ月ぶりに上回り、政府が打ち出している景気刺激策の効果が反映され始めたことを示している。これを背景に、同社をはじめ中国向け売上規模の大きいFA関連株が買われている。同社株は新年度入りした前日から売買高の増勢が顕著であり、国内外の機関投資家とみられる買いが入り始めたことをうかがわせる。

■東京エレクトロン <8035>  16,840円  +480 円 (+2.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が大きく買われている。直近の米中の経済指標発表を受け両国の減速懸念が後退、これまで世界景気のリセッションに対する警戒感から売りに押されていた半導体関連株も見直し買いの動きが強まってきた。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、マイクロンテクノロジーなど半導体関連が買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸、東京市場でもこの流れに追随する形で機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んでいる。

■住友金属鉱山 <5713>  3,436円  +87 円 (+2.6%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>が2月25日につけた3411円を抜き年初来高値更新、三井金属<5706>は3000円台に乗せ連日の新高値、このほか東邦亜鉛<5707>、三菱マテリアル<5711>なども上昇基調にあるなど、非鉄株に買いが流入している。非鉄セクターは10時20分現在、業種別値上がり率で33業種中トップに浮上した。銅などの非鉄価格が高止まりしているが、中国の景気減速懸念も足もとは政府当局の経済刺激策が奏功して改善の兆しをみせているほか、米中貿易交渉も解決に向け進展しているとの観測が高まっており、中国の資源需要回復の思惑がフォローの風となっている。

■T&Dホールディングス <8795>  1,205円  +28.5 円 (+2.4%)  11:30現在

T&Dホールディングス<8795>が3日続伸。1日の取引終了後、子会社ペット&ファミリー少額短期保険が4月1日に金融庁から損害保険業の免許を取得し、損害保険会社として業務を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。

■ウェザーニューズ <4825>  3,340円  +70 円 (+2.1%)  11:30現在

ウェザーニューズ<4825>が新値追いとなっている。同社は1日取引終了後に、19年5月期第3四半期累計(18年6月~19年2月)の連結決算を発表。営業利益は15億9700万円(前年同期比15.6%減)にとどまったが、通期計画20億円に対する進捗率が79.9%に達していることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は124億3200万円(同7.5%増)で着地した。航海気象サービスや航空気象サービスがアジアを中心に好調だったが、利益面ではグローバル展開や新サービス創出のための積極採用のほか、サービスソフトウェア開発費及び広告投資の増加が重荷となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  569.4円  +10.6 円 (+1.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株がいずれも上値追い基調となっている。警戒された米国景気の減速も前日に発表された3月のISM製造業景況感指数は市場のコンセンサスを上回って上昇したことで楽観的な見方が広がり、これを背景に金利も上昇した。米10年債利回りは前日終値ベースで0.1%近く水準を切り上げ2.5%台に乗せており、これが好感されて米株市場ではシティーグループやJPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融株が軒並み3%を超える上昇をみせた。東京市場でもこの地合いを引き継ぎ、米国事業を展開する金融セクターの株価を押し上げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,083円  +16.5 円 (+1.6%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>が高い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前週末比1.45ドル高の1バレル61.59ドルと昨年11月上旬以来、約5カ月ぶりの水準に上昇した。中国と米国で景気改善を示す経済指標が発表されたことが好感された。サウジアラビアを中心に石油輸出国機構(OPEC)が減産を継続していると報道されたことも原油価格の上昇要因となっている。

■アドベンチャー <6030>  5,270円  +80 円 (+1.5%)  11:30現在

アドベンチャー<6030>が反発している。同社は1日、自社運営する航空券予約販売サイト「スカイチケット」が、アメリカン航空と航空券の新流通規格「NDC」でのシステム連携契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。今回のNDC接続により、迅速な航空券料金や空席状況の確認、顧客のニーズに合わせたアンシェラリーサービス(手荷物など)の提供などが可能になるという。

■トヨタ自動車 <7203>  6,699円  +53 円 (+0.8%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が続伸。前日発表された3月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回る上昇となり、米景気に対する楽観的な見方が強まった。これを背景に米長期金利が上昇し、日米金利差拡大思惑から外国為替市場ではドルが買われ、目先1ドル=111円台40銭近辺の推移と円安が進んでいる。主力輸出株は輸出採算改善への期待が株価にポジティブ材料となっており、特に為替感応度の高い自動車セクターには追い風が強い。一方、日米間の貿易協議では自動車関税引き上げの問題が意識され、今のタイミングでは上値を積極的に買い進む動きも限定的。

■日本郵船 <9101>  1,663円  +12 円 (+0.7%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株に物色資金が流入。世界景気の減速に対する警戒感も足もとはやや風向きが変わってきた。前日発表された中国のPMIや米国のISM製造業景況感指数など、米中の景気指標がいずれも改善色を強めており、これを受けて前日の米株市場は大幅高に買われている。グローバル物流を手掛ける海運株は世界景気の実勢に連動しやすく、足もとの流れは株価にポジティブ材料と捉えられている。

■あさひ <3333>  1,388円  -147 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

あさひ<3333>が大幅反落している。1日の取引終了後に発表した19年2月期単独決算は、売上高574億6000万円(前の期比7.2%増)、営業利益39億1500万円(同14.3%増)、純利益23億6000万円(同15.1%増)と2ケタ増益だったものの、従来予想の営業利益41億2000万円に届かなかったことがネガティブ視されているようだ。前期は関東地域に7店舗を出店したのをはじめ全国に15店舗を出店。また、電動アシストスポーツサイクルや、シニア・シルバー向け商材などの品揃えを強化したほか、ライフスタイル提案型の売り場構築などに取り組んだことで、既存店売上高は前の期比3.0%増となり、業績を押し上げた。ただ、客数の伸び悩みなどがあり、計画を下振れたようだ。なお、20年2月期は、売上高612億円(前期比6.5%増)、営業利益42億円(同7.3%増)、純利益27億円(同14.4%増)を見込む。9店舗を出店するほか、電動アシスト自転車やスポーツサイクルなど高付加価値商品へのシフトが進むことが利益を押し上げると予想している。

■オリエンタルランド <4661>  12,505円  -230 円 (-1.8%)  11:30現在

オリエンタルランド<4661>が反落している。1日の取引終了後に発表した18年度の東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が、前年比8.2%増の3255万8000人と4年ぶりに過去最高を記録したものの、サプライズ感に乏しく好反応は限定的のようだ。東京ディズニーリゾートが開園35周年を迎え、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート35周年“HappiestCelebration!”」を開催したことが寄与した。また、新デイタイムパレード「ドリーミング・アップ!」をはじめとして、両パークで新規コンテンツを導入したことや、両パークで実施したさまざまなスペシャルイベントも好評だったとしている。

■レイ <4317>  419円  +80 円 (+23.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

レイ <4317> [JQ]がストップ高買い気配。1日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の6億円→8.8億円に47.0%上方修正。増益率が12.6%増→65.5%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ポストプロダクション部門の好調に加え、映像機器レンタル部門で第4四半期に利益率の高いコンサート・舞台案件の売上計上が集中したことが寄与。適正利益の確保やコスト管理の徹底、経費削減に取り組んだことも上振れに貢献した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の6円→8円(前の期は6円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが12.5倍→8.0倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘っている。

●ストップ高銘柄

エードット <7063>  3,455円  +502 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.