NY株式:NYダウ79ドル安、利益確定の動きが広がる
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は79.29ドル安の26179.13、ナスダックは19.78ポイント高の7848.69で取引を終了した。前日の株価上昇を受けて、朝方は利益確定の売りが先行。米中交渉を見極めたいとの思惑もあり、上値の重い展開となったものの、2月耐久財受注で設備投資の先行指標となる非国防資本財受注が直近4ヶ月間で3度目のマイナス成長となり、金融緩和が意識されてS&Pやナスダック総合指数は小幅上昇となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や不動産が上昇する一方で食品・生活必需品小売や電気通信サービスが下落した。
ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は、通期見通しを下方修正し大幅下落。薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)も連れ安となった。電気自動車のテスラ(TSLA)は、今週発表の1-3月期出荷台数を見極めたいとの思惑から軟調推移。一方で、航空大手のデルタ航空(DAL)は、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)との提携を2029年まで延長することを発表し上昇した。
3月新車販売台数は、フィアット・クライスラー(FCAU)やゼネラル・モーターズ(GM)など大半の自動車メーカーが販売減少となり、個人消費の減速が鮮明となっている。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
提供:フィスコ