明日の株式相場見通し=米中貿易交渉の行方にらみで横ばい弱含みの推移
あす(5日)の東京株式市場は、米中貿易交渉の行方や、日本時間夜に発表される3月の米雇用統計の内容を見極めたいとする姿勢から、模様ながめムードが強まり、日経平均株価は横ばい弱含みの推移となりそうだ。ただ、米中貿易交渉に関連して何らかの方向性が浮上した場合は、振れ幅が大きくなる可能性もある。
市場関係者からは「きょうは、前日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇し過去最高値を更新したことなどから、東京株式市場でも半導体関連銘柄や電子部品株を買い進む動きが広がり、日経平均は一時前日比74高まで買い進まれた。しかし、今週に入ってからの上昇幅が急ピッチとなっていることへの警戒感から利益確定の売りも出て、前日比マイナス圏に沈む場面もあった。結局きょうの日経平均は、始値も終値も2万1724円という十字足となった。一方、25日移動平均線(2万1445円41銭=4日)と5日移動平均線(2万1531円66銭=同)はゴールデンクロスを達成した」との見方が出ていた。
4日の東京株式市場は、前日の米株市場がハイテク株主導で買われたことを受け主力輸出株を中心に上値指向となり、買いが先行した。しかし、後半に日経平均は伸び悩み、前日終値を下回る場面もあった。日経平均株価終値は、前日比11円74銭高の2万1724円95銭と小幅続伸した。
日程面では、2月の景気動向指数、2月の家計調査、2月の毎月勤労統計速報値、日銀の「生活意識に関するアンケート調査」の結果に注目。海外では、米3月の雇用統計、主要7カ国(G7)外相会合(6日まで)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)