東京株式(前引け)=反落、世界景気減速への警戒感再燃で主力株に売り圧力

市況
2019年4月10日 11時48分

10日前引けの日経平均株価は前営業日比143円43銭安の2万1659円16銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は5億9263万株、売買代金概算は9969億3000万円。値上がり銘柄数は406、対して値下がり銘柄数は1669、変わらずは62銘柄だった。

きょう前場の東京市場はリスクオフの流れが意識されるなか日経平均は下値を探る展開を余儀なくされた。前日の米株市場では主要指数が揃って下落、米中貿易協議の進展に対する過度な期待が剥落したほか、IMFの世界経済見通しで今年の成長率予測を下方修正したことなどが全体相場の重荷となった。外国為替市場では1ドル=111円10銭近辺まで円高が進み、これも主力輸出株中心に買いを手控えさせている。全体の約8割の銘柄が値を下げる展開で業種別にみても全面安商状。売買代金は前引け時点で1兆円台をわずかに割り込んでいる。

個別では、ソニー<6758>が軟調、任天堂<7974>も売りに押された。キーエンス<6861>、トヨタ自動車<7203>も安い。日本ライフライン<7575>、曙ブレーキ工業<7238>などが大幅安、マネックスグループ<8698>も売られた。半面、ソフトバンクグループ<9984>が頑強な値動き、楽天<4755>も上値追いが続いている。ファーストリテイリング<9983>、ニトリホールディングス<9843>も買い優勢。スルガ銀行<8358>が値上がり率トップに買われ、サノヤスホールディングス<7022>も値を飛ばした。J.フロント リテイリング<3086>も高い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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