話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファストリ、チムスピ、コシダカHD、
■チームスピリット <4397> 4,495円 +700 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
11日、チームスピリット <4397> [東証M]が5月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に発表した19年8月期上期(18年9月-19年2月)の経常利益(非連結)は9000万円で着地した。
■コシダカHD <2157> 1,833円 +236 円 (+14.8%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
コシダカホールディングス <2157> が急騰。11日大引け後に発表した19年8月期上期(18年9月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比29.3%増の49.9億円に伸び、従来予想の41億円を上回って着地したことが買い材料視された。カラオケ事業で首都圏を中心に新規出店を進めたほか、既存店の増室・リニューアルを実施し、来店客数が増加したことが寄与。フィットネスクラブを運営するカーブス事業の採算改善も大幅増益に貢献した。
■セントラル警備保障 <9740> 5,560円 +685 円 (+14.1%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
セントラル警備保障 <9740> が一時ストップ高。11日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比82.4%増の37億円に拡大し、従来予想の33.7億円を上回って着地。続く20年2月期も前期比12.4%増の41.7億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は沖縄の海上警備や鉄道関連向け臨時警備が大きく伸び、大幅増益を達成した。今期は東京五輪開催年度の警備需要増加を確実に取り込み、3期連続増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を36円→38円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比2円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、24年2月期に営業利益64億円(19年2月期実績は34億円)を目指す中期経営計画も発表している。
■ファーストリテイリング <9983> 59,880円 +4,380 円 (+7.9%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ファーストリテイリング<9983>が6連騰。11日の取引終了後、19年8月期の連結業績予想について、営業利益を2700億円から2600億円(前期比10.1%増)へ下方修正したが、上期の計画未達分を織り込んだ数字であり、下期見通しは据え置いていることが好感された。下方修正は、国内ユニクロ事業が第1四半期に暖冬の影響で冬物商品の販売が計画を下回ったことに加えて、第2四半期に値引き販売を強化し粗利益率が低下したことで上期業績が計画を下振れており、これを反映させた。ただ、ジーユー事業が計画を上回って推移していることなどから売上高は2兆3000億円(同8.0%増)を据え置いたほか、純利益も1650億円(同6.6%増)を継続した。なお、同時に第2四半期累計(18年9月~19年2月)決算は、売上高1兆2676億9700万円(前年同期比6.8%増)、営業利益1729億4100万円(同1.4%増)、純利益1140億2900万円(同9.5%増)だった。
■創通 <3711> 2,135円 +135 円 (+6.8%) 本日終値
創通<3711>は大幅高。11日の取引終了後、19年8月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好感された。毎年8月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、保有株数に応じてガンダム・オリジナルクオカードを500円~1500円分贈呈するとしている。また、同時に発表した第2四半期累計(18年9月~19年2月)連結決算で、売上高68億3600万円(前年同期比23.2%減)、営業利益13億6300万円(同5.9%増)、純利益9億3700万円(同2.0%減)と営業増益を確保したことも好材料視された。プロデュースした作品数が減少したことからメディア事業は減収となったものの、「ガンダム」シリーズの玩具、アーケードゲーム及び遊技機に関する版権収入が増加したことや、「ガンダム」シリーズ以外でも出資作品が好調に推移し、製作委員会からの配分金収入が増加したことからライツ事業が好調に推移し営業利益を押し上げた。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高157億円(前期比7.0%減)、営業利益25億4000万円(同2.9%減)、純利益17億6000万円(同5.9%減)の従来見通しを据え置いている。
■乃村工藝社 <9716> 3,245円 +205 円 (+6.7%) 本日終値
乃村工藝社 <9716> が急伸。11日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比11.6%増の93.4億円に伸び、従来予想の33.7億円を上回って着地。続く20年2月期は前期比0.6%増の94億円と7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は通信サービスの多店舗展開案件やホテルの新装改装、オフィスなど大型案件が増加し、2ケタ増益を達成した。今期は複合施設やホテル、オフィスなど空間作りへの旺盛な需要を背景に、6期連続の増収増益を目指す。同時に、5月末現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。
■エニグモ <3665> 3,020円 +171 円 (+6.0%) 本日終値
11日、東証がエニグモ <3665> [東証M]を18日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■SHIFT <3697> 5,140円 +280 円 (+5.8%) 本日終値
SHIFT <3697> [東証M]が大幅反発。11日大引け後、19年8月期の連結経常利益を従来予想の13.5億円→14.5億円に7.4%上方修正。増益率が9.0%増→17.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。注力業界である金融・流通向けソフトウエアテストの受注拡大に加え、今期M&Aしたグループ会社の業績上積みも寄与し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。同時に発表した19年8月期上期(18年9月-19年2月)の同利益は前年同期比14.8%減の4.7億円だった。
■日本国土開発 <1887> 781円 +42 円 (+5.7%) 本日終値
日本国土開発<1887>は9連騰。同社は3月5日に東証1部へ再上場しており、株価は高値を更新している。11日取引終了後、19年5月期第3四半期累計(18年6月~19年2月)の連結決算を発表。売上高は886億1500万円、営業利益は125億2200万円だった。公共投資や民間投資の伸びで、主力の土木事業及び関係会社の収益が堅調だ。19年5月期業績予想は従来見通しを据え置いたが、通期営業利益見通し117億300万円に対する第3四半期時点での進捗率は107%に達しており、業績の上振れ期待感から人気を集めているようだ。
■松竹 <9601> 12,490円 +590 円 (+5.0%) 本日終値
松竹<9601>が続伸。同社は11日取引終了後に、前19年2月期通期の連結営業利益が前の期比29.4%減の45億6000万円(従来予想は38億3000万円)になったようだと発表。売上高の見通しは前の期比2.2%減の908億円(従来予想は909億円)とした。映画興行事業が正月以降に好調だったほか、演劇事業では歌舞伎を中心に伸長したことが寄与。利益面では、経費削減や原価低減に努めたことが押し上げ要因となった。
株探ニュース